鉄模社ED23(2号機)の制作(1)
タイトルを見てこう思う人が多いだろう。
「おいおいED23は1両しかいないぞ!」
これにはちょっとした訳がある。
それは2005.5.17の出来事
ED23(2号機)はかつてはED56であった(ん?)
私が以前からED56を探していたことを知っていた模型友人が
「もう一両組んでいるから」と譲ってもらったのである。
さて、それをどう組もうか?と考えているとご不幸があって
その1両も遺品として私のところに来ることになった(合掌)
そうなると「ED56が2両というのはどうも」となり、先頭部分を
カットしてED23のボディに改造した。
そこまでは良かったのだが・・・
ED23初号機登場!(ん?)
悩んでいる間にEBで鉄模社純正のED23を見つけてしまった。
そちらについてはその後FABで購入したEF58用サウンドデコーダを
搭載するために大改造(床板と動力装置)を行った。
(EF58用のサウンドデコーダは長いのでこのボディが調度良かった)
こうなると「ED23が2両というのもなぁ」になる。
ということで車体だけが保存状態になっていた。
それが「今年は鉄模社年!」ということで遺品のED56に着手前の
ウォーミングアップで工作再開となった。
=>ということで2号機なのである
車体と床板
同じ車両を2回目である(なんだそれ)
色々と考えた結果「ウチの鉄模社電機標準仕様」ということで
初号機と同様にボディに4x4アングル材を付けて床板も同じ構造で
作成する。
台車も標準仕様
このキットの台車はエッチング板2枚重ねでホワイトメタルの
パーツを接着するタイプである。
鉄模社の場合、この構造だったりパーツがロストになったり、台車
そのものがロストになったりと時代で変化するのは不思議である。
動力は鉄模社のキット標準でインサイドギアにする。
初号機ではインサイドギアも2個作成(DCCテストのため)と
パワーがあったが、このロコはEF66から外した35mmの
インサイドギアを使うことにした。
そのままではモータが床板に当たるので3mmカプラー台とt0.8の
板でスペーサーを作って高さを上げてある。
台車については枕梁、前後端梁ともネジ止めにして分解可能に
するのも標準仕様である。
走行テスト
床板と台車(枠)が出来たので走行テストを行う。
無難な仕様なのであっさりテスト完了した。
ところで組んでいて面白いことが判った。
2号機は先頭部分を私が図面を見ながら作ったので「スケール」
になっているはずなのだが、床板を初号機サイズで作ってある
ことに気が付いた。
なんと!「台車前端部が車体から少しはみ出す」のである。
計測してみると初号機が2mm長かった。
まったく同一ロコを作って寸法が違うのは面白い!
(ボルスターセンタを1mm内側にしてあっさり解決)
ブレーキロッドを付ける
台車で困ったのがブレーキロッドである。
この車両、実物はかなり複雑にリンク(テコの原理?)して
両締めブレーキにしてあるのである。
あれこれ考えた結果「それっぽければいいか?」ということ
になり、真鍮板に洋白0.8mm帯板と0.4φ洋白線を貼ったり
曲げたりダメだったら引っ剥がしたり・・・と試行錯誤。
ようやく「それっぽくなったか?」というところで、今度は
手順確認にもう一組作ってみた。
(要するに台車1個分)
念には念を入れたうえで台車枠にロッドを付けた。
これでようやくパーツが接着出来る?
笑ってしまうことに、ロッドを1台車付けたところで
台車枠下のアングル表現の帯板を付けないといけなことに
気が付き、苦労して1.2mm帯板をハンダ付けした。
残り1台車は最初からそれを付けてからロッドを付けたが、
今度はそれまでの手順(前画像の説明)が狂って逆に手間が
増すという悪循環・・・・
3日かかってようやくここまで来た。
台車はホワイトメタルパーツを接着すれば一応完成か?
で、気が付いたのである。
「ひょっとしてこの苦労をED56でもやるのか?(絶望)」
さて、次に悩ましいのはパンタグラフである。
ED23はPS13を「妙に背の高い座」で使っている。
どうしたもんだろうか?
やはり鉄道模型社は奥深いのである(続く)
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献:
国鉄輸入電機の系譜(上)(下) 吉川文夫 著 (株)ネコパブリッシング 発行
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