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2024.04.03

鉄模社ED23(2号機)の制作(1)

タイトルを見てこう思う人が多いだろう。
「おいおいED23は1両しかいないぞ!」
これにはちょっとした訳がある。
 
Ed231_20240403
それは2005.5.17の出来事
ED23(2号機)はかつてはED56であった(ん?)
私が以前からED56を探していたことを知っていた模型友人が
「もう一両組んでいるから」と譲ってもらったのである。
さて、それをどう組もうか?と考えているとご不幸があって
その1両も遺品として私のところに来ることになった(合掌)
そうなると「ED56が2両というのはどうも」となり、先頭部分を
カットしてED23のボディに改造した。
そこまでは良かったのだが・・・
 
Ed232_20240403
ED23初号機登場!(ん?)
悩んでいる間にEBで鉄模社純正のED23を見つけてしまった。
そちらについてはその後FABで購入したEF58用サウンドデコーダを
搭載するために大改造(床板と動力装置)を行った。
(EF58用のサウンドデコーダは長いのでこのボディが調度良かった)
こうなると「ED23が2両というのもなぁ」になる。
ということで車体だけが保存状態になっていた。
それが「今年は鉄模社年!」ということで遺品のED56に着手前の
ウォーミングアップで工作再開となった。
=>ということで2号機なのである
 
Ed233_20240403
車体と床板
同じ車両を2回目である(なんだそれ)
色々と考えた結果「ウチの鉄模社電機標準仕様」ということで
初号機と同様にボディに4x4アングル材を付けて床板も同じ構造で
作成する。
 
Ed234_20240403
台車も標準仕様
このキットの台車はエッチング板2枚重ねでホワイトメタルの
パーツを接着するタイプである。
鉄模社の場合、この構造だったりパーツがロストになったり、台車
そのものがロストになったりと時代で変化するのは不思議である。
動力は鉄模社のキット標準でインサイドギアにする。
初号機ではインサイドギアも2個作成(DCCテストのため)と
パワーがあったが、このロコはEF66から外した35mmの
インサイドギアを使うことにした。
そのままではモータが床板に当たるので3mmカプラー台とt0.8の
板でスペーサーを作って高さを上げてある。
台車については枕梁、前後端梁ともネジ止めにして分解可能に
するのも標準仕様である。
 
Ed235_20240403
走行テスト
床板と台車(枠)が出来たので走行テストを行う。
無難な仕様なのであっさりテスト完了した。
ところで組んでいて面白いことが判った。
2号機は先頭部分を私が図面を見ながら作ったので「スケール」
になっているはずなのだが、床板を初号機サイズで作ってある
ことに気が付いた。
なんと!「台車前端部が車体から少しはみ出す」のである。
計測してみると初号機が2mm長かった。
まったく同一ロコを作って寸法が違うのは面白い!
(ボルスターセンタを1mm内側にしてあっさり解決)
 
Ed236_20240403
ブレーキロッドを付ける
台車で困ったのがブレーキロッドである。
この車両、実物はかなり複雑にリンク(テコの原理?)して
両締めブレーキにしてあるのである。
あれこれ考えた結果「それっぽければいいか?」ということ
になり、真鍮板に洋白0.8mm帯板と0.4φ洋白線を貼ったり
曲げたりダメだったら引っ剥がしたり・・・と試行錯誤。
ようやく「それっぽくなったか?」というところで、今度は
手順確認にもう一組作ってみた。
(要するに台車1個分)
念には念を入れたうえで台車枠にロッドを付けた。
 
Ed237_20240403
これでようやくパーツが接着出来る?
笑ってしまうことに、ロッドを1台車付けたところで
台車枠下のアングル表現の帯板を付けないといけなことに
気が付き、苦労して1.2mm帯板をハンダ付けした。
残り1台車は最初からそれを付けてからロッドを付けたが、
今度はそれまでの手順(前画像の説明)が狂って逆に手間が
増すという悪循環・・・・
3日かかってようやくここまで来た。
台車はホワイトメタルパーツを接着すれば一応完成か?
で、気が付いたのである。
「ひょっとしてこの苦労をED56でもやるのか?(絶望)」
 
さて、次に悩ましいのはパンタグラフである。
ED23はPS13を「妙に背の高い座」で使っている。
どうしたもんだろうか?
 
やはり鉄道模型社は奥深いのである(続く)
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献:
国鉄輸入電機の系譜(上)(下) 吉川文夫 著 (株)ネコパブリッシング 発行

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