鉄模社ED57の制作(5)
予想を超えて苦労しているED57。
常にこちらの予想を超える存在こそ鉄模社の凄さ!
(そうなのか?)
輸入電機シリーズの動力
輸入電機シリーズの標準動力はこのタイプが同梱されている。
使い方は上画像の上のようなものである(ED12のもの)
この使い方をすると以下の問題がある。
(1)ウォームギアが入れにくい(知恵の輪のような方法)
(2)組んでしまうとギアが内側なのでウォームギアの交換が出来ない
下のものがED57用なのであるがED12やED56の35mmと
比べるとかなり軸距離が長いのでこのギアを生かすしかない。
ちなみに「輸入電機シリースの独特な動力」を改造して使用する
方法は以下のページ参照。
インサイドギアに改造
他のモデルでもそうしたのだがギアを外側にして使う
インサイドギア方式に改造する。
構造は「カワイモデル伝統の方式」で基本は下のものと
同じなのだが、動輪径が大きい(15φに対して17.5φ)
のでモーターブラケット部分は+1mm高くなるように
作ってある。
台車に組み込む
インサイドギアが出来てモータ搭載することでようやく床板と
ボルスターの仕様が決められるようになった。
軸距離が長いのでED56よりかなり後方にモータが来る。
床板の加工
ED12からの伝統?の方式で「ボルスターは床板と一体」である。
t0.6の板で穴を塞ぐように床板+ボルスターを追加する。
ところで、ED56までは「将来2モータ化」を想定してある。
(非モータ搭載側も開口部が広い)
ではED57ではどうするか?
この車両の場合、インサイドギアが独自仕様(軸距離が長い)
ので将来このインサイドギアを作るような気がしない(笑)
それに加えてt0.4の床板なので開口を広げると強度が落ちて
しまう。
結果として「ひょっとしたら2モータ化可能」程度にして
おいて開口は必要最小限に確保することにした。
台車の取付
床板が出来たので台車を取付てみる。
仮組の段階で1mm中央側に台車を寄せたことによって、後端梁の
止めネジがカーブで接触する(=ショートする)ことが判ったので
少し加工してネジも薄いタイプにしてある。
それでも接触する可能性はあるので、いずれ後端梁は改造するかも
しれない。
センターピンの構造はED56/ED27と同様である。
(簡単に脱着可能)
ところで台車内側寸法は22mm(他の車両は21mm)だったが
動力の調整の結果+0.5mm拡げてある。
走行テスト
走行可能になったので走行テストを実施。
結果は良好であった。
モータの納まり具合
車体を被せてモータの納まり具合を確認する。
背の低いモータを使用しているが屋根までギリギリであること
が判る。
なるほど、これではDV18時代には上述のような「独特な動力」
の作りにしないと収まらなかったことが判る。
(しかし、それではカーブを曲がれないと思うがどうか?)
とりあえず基本部分が出来た
動力テストも済ませ、車体~台車と揃って全体の雰囲気を
確認出来るようになった。
故人が購入していたジーメンスパンタ(カツミ)を載せて
みると、パンタを畳むとモニター部にギリの位置になる
ことが判った。
ED56のときには違うものを使用したが、ED57の場合は
多少の問題はあってもこのパンタを使用する予定である。
今後はさらに詳細を検討して工作を進めるのだが、検討の
ベースは出来たのでしばしED57の工作はお休み。
ED56に戻るか?
それとも違う車両(ED41?)をやるか?
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献:
国鉄輸入電機の系譜(上)(下) 吉川文夫 著 (株)ネコパブリッシング 発行
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