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2024年11月

2024.11.25

鉄模社ED56の制作(3)

久々の新DCCサウンドの導入テストの影響で間が開いてしまった。
 
Ef56120241125
前面左側の手スリ付け
久々の工作開始はボディから始める。
ED56の手スリ付けが停滞した理由は「割りピンの入手」
がその一因になっている。
ED23のときには甲丸の割ピンを使用したのだが、手持ちの
割ピンが少なくなってしまった。
慌てて補給しようとしたが0.4φ線用の甲丸割りピンは
すでに品切れ状態(遠い目)
それならばと平ピンの0.4φ用に変えて・・・などと
やっているウチにDCCサウンド導入になった。
それから半年以上・・・(遠い目)
割ピンを使って手スリを付けていく。
 
Ef56220241125
その裏側
まっすぐな手スリなら割りピンを入れても簡単なのだが
ED56のカクッと曲がったところに付けるとなると意外に
手間である。
そのうえ鉄模社ED56は運転室仕切板があるのでコテを
当てにくい。
 
Ef56320241125
右側前面の手スリ
続いてさらに面倒な右側の手スリ付けである。
このような90度横向きになる手スリでは割ピンを片方の直線部
を入れてもう一方を入れようとすると割りピンが抜けて
「ア~!」となる(無念)
さらにその先が30度ほど曲ってまた割りピンなのだから困った
ものである。
スペーサーになるいさみやのt0.5ペーパーも入れ方をあれこれ
考えないといけない。
 
Ef56420241125
その裏側
まずは縦の手スリの割りピンをハンダ付けしてカット。
これでコテ先が入れやすくなったので横方向の割りピンを
ハンダ付けしていく。
 
Ef56520241125
ようやくボディの工作終了
面倒な手スリ付けを終わり、ヘッドライトと汽笛を付けて
ようやくボディの工作が終了した。
それは良いことなのだが、珊瑚のLP42(座無し)のストックが
ついに尽きてしまった。
使い慣れたパーツが無くなってしまったのはなんとも悲しい。
 
さて、残りは台車のディテール工作だ。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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2024.11.17

鉄模社DD51にSmileSound搭載

SmileSoundの導入テストも路面電車への適応まで済んだ。
そろそろ総括して次の題材?と思って思い出した。
 
Dd51120241117
ED61の吊掛モータ
既にmileSound搭載を済ませたED61であるが、元は吊掛モータの
試験搭載ロコであった。
ED61をサウンド対応する時点ではSmileSoundが
「どうやったらちゃんと走行するんだ?(怒)」というもので
試作タイプの吊掛モータも要整備という状態では
不調だった場合に原因究明/対応が混乱する恐れがあった。
ということで、無難に通常のインサイドギア式に改造する
ことになり、結果は良好であった。
その後は導入がどんどん進んだので「そろそろチャレンジしても
良いか」という気持ちになった。
 
Dd51220241117
吊掛モータを使えるようにする
チャレンジするのは良いのだが試作タイプのままでは不調なのは
判っている。
そこで軽便車両(主にMWの林鉄ロコ)のDCC化でアル1015に
交換して余剰になっているマシマ1015を使うことにした。
モータ台座部を改造、軸が短いのでイモネジで位置調整可能な
シャフトを作成して対応する。
 
Dd51320241117
題材は鉄模社DD51
搭載する車両はどうするか?
今年はレイアウトは一段落にして鉄道模型社の車両を充実する
年にしたはずである(おぼろげな記憶)
その方針に従って、長年壊れたままの鉄模型DD51を改修した。
それで思い出した。
ウチにはもう一両DD51があるのである。
10年以上前?にジャンクで購入したものなのだが、ボディは
確かに鉄模社DD51なのだが下回りはエンドウDD51のジャンク
が入っているものである(遠い目)
なんとなく買ってしまってそのまま放置・・・
このままでは気の毒なのでこのカオス状態のものに、さらに
鉄模連ショーで大昔に買った謎のDD51の床板を組み合わせて
それに吊掛モータの動力を組込むことにした。
(なんか”自らハードルを上げている”ような?)
 
Dd51420241117
まずは台車
今回の工作で一番手間なのはエンドウDD51の台車回りを
どう使うか?である。
エンドウDD51は車体中央にモータがありジョイントで
各台車のギアボックスに連動する方式である。
台車枠+枕梁はそれを床板に固定するためのもので、背が
高くて台車枠の回転止めが無い。
それに合わせて台車枠もちょっと特殊な形である。
検討の結果は以下の通り。
・台車枠(枕梁との結合部分)はそのまま使う
・枕梁は5mm下をカットする(通常の台車と同様)
・1.2mm角材で台車枠の回転止め
ちょっと不安はあったが結果は良好であった。
 
Dd51620241117
台車に組み込む
マシマを組込んだ吊掛モータを改造した台車に組み込む。
それで気が付いたのだがDD51の台車は軸距離26mmと
ED61の31mmより短い。
そのためモータを垂直に立てることが出来なかった。
とりあえず斜め搭載して揺れ止めのためリン青銅0.4φで
2個を連結してみた。
 
Dd51520241117
上から見たところ
ボンネットの大きさの問題もあって、床板はこのくらいしか
開口が出来ない。
ボルスター幅は6mmと狭くしてあるがこれでもギリギリで
ある。
とりあえず搭載してみたのだが、何点か改良が必要であること
が判った。
 
Dd51720241117
ギアボックス改良
斜めに搭載して気が付いたのだが、ギアボックス前側がレールに
接触、後ろ側はボルスター側に接触する可能性があることが
判った。
カットして大きさが小さくなった。
 
Dd51820241117
角度調整
吊掛モータを斜めに取り付けるのは角度調整が必要である。
以前からなんとなくやっている「ギアボックスを0.4φ線でつなぐ」
方法では調整が面倒であることと、曲げて繋ぐとモータの揺れが
伝わって相手側も振動してしまう。
対処方法は枕梁に1.2-1のパイプを付けて0.4φ線は各ギアボックス
で角度調整が可能な方法に変更した。
0.4φ線も脱着可能にしてついでにギアボックスのネジを2本に
して強度を上げることも出来た。
 
Dd51920241117
従台車
走行部分は出来たので従台車を用意する。
同じDD51なのだからエンドウのものがそのまま使えると
思ったのだが大きくて燃料タンクの間に収まらない。
ブレーキシュー部分をカット、押さえ板を分離式にした。
 
Dd511020241117
ウェイト搭載と配電盤
先に改修したDD51が407gなのでその重さを目標にする。
燃料タンクの間に19gを2個、ボディ内にやや大きなものを
2個搭載する。
これで自重は405gになった。
同時にケーブル接続を配電盤を使って整理する。
吊掛モータの悩みは「配線が多い」ことである。
モータ数が多いので仕方がないのだが、DCC化すればさらに
配線が増えるので悩みは深い。
そこで各台車後ろに配電盤を付けてそこに端子を使って
接続する方法にした。
これでかなりスッキリした。
 
Dd511220241117
DCで走行テスト
DCC化の前にDCで走行テストを行う。
全部で600gの貨車を牽引しての電力は0.3A/10vであった。
牽引力も予想よりあることも判ったので、次はDCC化の
実施である。
 
Dd511120241117
SmileSound搭載
スピーカーはDBを採用してウェイトの間に設置、
デコーダはウェイト上にプラ板を置いて絶縁のうえで
固定した。
配電盤は少し改良して端子の止め方で簡単にDC/DCCの
変更を可能にしてある。
 
Dd511320241117
牽引力測定
同じ鉄模社DD51でDC仕様とDCC仕様が揃った。
動力系をかなりガッツリ工作したものなので、走行/牽引力の
測定を行うことにした。
テスト方法はいさみやレイアウト(2%勾配あり)で鉛貨車を
牽引するいつもの方法である。
 
Dd511420241117
DC仕様の牽引力測定
まずは中央モータ式のDC仕様のDD51による牽引力測定。
車体重量が407gなので2両(800g)か?と思ったのだが、
3両(1200g)まではすんなり牽引、4両(1600g)では
勾配途中からジリジリと這うようになんとか登坂した
のには驚いた。
さすがはEN22を搭載しただけのことはある!
 
Dd511520241117
テスト後の車輪
鉛貨車4両(1600g)で2%勾配登坂を2回行ったところで
エンドレス走行がガクッと遅くなった。
モータが焼けた?と心配になったが、結果はジリジリと登坂
することにより車輪がレールを擦った結果、ベッタリと
汚れたことが原因であることが判った。
このような使い方は車輪だけでなくレールも痛めるので
このロコでは3両(1200g)の重さ以内で使えば良いことが
判った。
 
Dd511620241117
DCC版での牽引力測定
マシマ1015という比較的弱めのモータx4個+SmileSoundで
DCC仕様での牽引力測定。
EN22より出力は無い?という予想で始まったが、3両(1200g)は
登坂途中で停車してしまった(無念)
それならばと2.5両(1000g)にすると停車しそうになりながらも
なんとか登坂した。
 
Dd511720241117
テスト後の車輪
吊掛モータは各軸に低出力のモータを使うことで「空転が
発生しにくい」ようにすることで騒音を減らす効果を狙って
いる。
そのため車輪の汚れはDC仕様の「パワーのあるモータ」より
かなり少ない。
登坂テストで停止しそうになると空転音などはないので
モータが焼けた?と心配になるのだが、それよりも怖いのは
モータの回転が止まると「ほぼショート状態」になるので
デコーダが焼けてしまう可能性があることである。
結果としてはデコーダは特に問題はなく、車輪も一部の
タイヤ部に汚れがベッタリ付いている以外はそれほど
汚れが付かないことが判った。
ちょっと危ない挑戦?ではあるものの、SmileSoundの
頑丈さを再確認することになった。
(注:デコーダ焼損の可能性があるのでマネしないように!)
 
Dd511820241117
DCCサウンド化の動力の考え方
私が吊掛モータによる動力の検討を行ったのは
かつてスピーカーが28φの大型のものを使わねばならず
それを搭載するスペースを確保するためには真ん中に
大きなモータ、ジョイントでギアボックスに連動という
方法ではそのスペースを確保出来ない悩みを解消する
ためであった。
2006年くらいから試行錯誤が始まり、2024年になって
DC/DCCで両方式の比較テストを実施することになるとは
思わなかった(遠い目)
 
それはともかく「鉄模社の車両がまた1両復活」したのは
嬉しいことである(ああ疲れた)
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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2024.11.10

路面電車(ダルマヤ動力)にSmileSound搭載

ウチにおける「DCCサウンド搭載の本命」の話がようやく出来る。
実はかなり前からやっているのだが「やったことが多くて」
まとめるのに時間がかかった。
 
Romen020241110
ダルマヤの路面用動力装置
路面電車をやっている人(昔から)は判ると思うが、
40年以上前はこのジャンルの動力はダルマヤ独占であった。
製品自体はその後生産終了してしまったのだが、低速走行や
急カーブ通過の良さもあってストックしてあるものを
今でも使い続けている。
この動力装置は登場当時は問題無しの優等生であった。
しかし、DCCサウンド時代になって困ったことになった。
それは「走行音(動作音)が大きい」のである。
小さいギアで下に落としてウォームギアで駆動するのだが
独特な「ウィィ~」という音が出るのである(遠い目)
DCCサウンド化を検討し始めた時点(2006年?)において
電車のサウンドが出せるのはDigitraxのSFXシリーズしか
なかった。
これはいいぞ!と使ってみると音が小さくて動力音に
かき消されてしまう(絶望)
う~む、どうしたものか??
この問題、解決策は「静音の動力を作る」で長年対応してきた
のだが、かなりの両数で使っているダルマヤ動力を全て交換
というのはあまりに非現実的である。
 
さて、どうしたものか?
ここでSmileSoundの登場である。
音量がかなり大きいこのデコーダを使えば良いのではないか?
 
Romen1120241110
ダルマヤ動力へのSmileSound搭載テスト
やってみないと判らないので23mm動力(ブリル単台車)で
サウンドテスト車両を作成した。
デコーダはNext18、サウンドは旧国を使い、スピーカーの
種類やエンクロージャーの容積を1mm単位で変更するなど
各種テストを行った。
結果「これだけの音量があればダルマヤ動力の動作音にも
勝てる!」という確信を持つことが出来た。
それはいいのだが、あの問題がある。
「SmileSoundは集電(接触)が良くないと走行しない」
である。
車体が軽量で軸距離が身近路面電車の悩みである。
これを解決せねば!
 
Romen120241110
走行性能を確認
まずはユニトラック+クロスレール(90度)で動作確認。
クロスレールはレール交差部が絶縁になっているので
ショートホイールベース車両にはかなり厳しい。
テストしてみるとDCでは23mm(単台車)はなんとか
通過するがボギー台車は停まってしまう。
さらにSmileSound搭載にすると両方とも停まってしまう。
さて、どうするか?
 
SmileSound導入開始時ならともかく、あれから5ケ月・・・
解決策はアレしかない!
 
Romen220241110
改良(動力側台車)
ボギー車については「全輪集電化」が効果的な解決策である。
この台車は軸距離20mmなのだが、この動力はダルマヤに
しては珍しく動力側台車に集電ブラシが無い。
どうやって集電ブラシを入れるか?なのだが、5ケ月も
やっていると入れ方は手慣れたものである。
ベリ銅t0.08帯板+1.4ネジ用タマゴラグ+絶縁ネジで
という「当社標準」の方法であっさり解決。
 
Romen320241110
改良(非動力側台車)
通常台車については枕梁に集電ブラシを付けて車輪の裏側に
当るようにする。
 
Romen420241110
全輪集電にしてDCCサウンド搭載
多少配線が複雑?になったくらいで対処完了。
デコーダは通常の箱物ボディの標準的搭載方法。
スピーカーが爆音仕様にするためDB(1.5w)を使用する。
 
Romen520241110
17mm動力も改良
どうせテストしないといけないので軸距離17mmの
動力搭載の車両も改良する。
DCCサウンドの仕様は20mmと同様である。
 
Romen620241110
集電プラシ追加(非動力側)
動力台車側には標準の集電ブラシがあるので問題なし。
非動力側の台車は前出同様に集電ブラシを追加する。
 
これでボギー車の改良は済んだ。
難しいのは単台車である。
 
Romen720241110
集電ブラシ交換
当たり前だが単台車は「集電する車輪を増やす」ことは
出来ない。
ではどうするか?
ここで登場するのがB20での改良方法である。
ダルマヤ動力には車輪裏側を擦る凝った形の集電ブラシが
ついている。
DC(または他社のデコーダ)ではそれで問題ないのだが、
SmileSoundではなぜか集電(接触)が悪いのか?
動いたり停まったりするのである。
かなり手間取ったこの問題、B20で集電ブラシをベリ銅帯板
=>0.25φリン青銅に変えることで解決出来たので、ちょっと
惜しい気もするが作り直して交換した。
  
Romen820241110
集電ブラシ追加
非絶縁側の車輪にも集電ブラシを追加する。
これもB20の教訓である。
 
Romen920241110
サウンドテストの結果の搭載方法
16番車両とはいえ単台車の車両は小さい。
当初はサウンド実験車両同様に薄型スピーカーとデコーダを
モータ上に重ねて搭載する予定だった。
実際に搭載しようとするとその上に集電装置の取付ネジが
来るので接触の恐れがあることが判った。
そのためスピーカーを床板上に移すことにした。
厚さの制約が無くなったのでDB(1.5w)に変更した。
 
これで集電(接触)改良は済ませた。
その効果を確認する。
 
Romen1220241110
ボギー車でのテスト
KATOのクロスレール(90度)は済ませたのでシノハラの
クロスレールでのテストを行う。
シノハラのクロスレールは30,45,60,90度があり、
レールのクロス部の絶縁が長い(涙)
絶縁部の長さは角度が浅いものになるほど長くなり、
そのうえ角度が浅いと交差部が長くなるので集電は
さらに難しくなる。
まずはボギー車両(17,20mm)でテストを実施。
結果は30,45,60,90度の全てを無事通過した。
全輪集電の効果は絶大である。
 
Romen1020241110
単台車での通過テスト
続いてブリル21-E台車の車両でのテスト。
結果は30,45,60,90度の全てダメであった(絶望)
ユニトラックでは90度はOKだったがシノハラでは絶縁部が
長いのでダメであった。
 
Romen1320241110
レイアウトで停車テスト
クロスレールの結果はともかくとして、レイアウト上で
走行テストを行う。
この複線レイアウトは「単台車におけるクロス問題」がある
ことを想定してあるのでその点だけなら問題ない。
とはいえ架線集電(当たり方によっては傾く)や急角度の
ポイントもあるのでそれなりに難易度はある。
走行については問題無かったがSmileSoundと言えば
「狙ったところで停められない問題」がある。
Digitrax搭載の車両(普通にピタッと停車)と比較しながら
狙った場所で停まるか?を確認する。
旧国のサウンドデータのままでは「オーバーラン過ぎる」
のは当然だが、CV4:5に変更すると「慣れてくると狙った
位置で停められる」ようになった。
とはいえ、続行運転などで前車両にぶつからないように
止めるようなことは難しそうである。
当面は続行運転はDigitrax車両に任せよう(笑)
 
ということで、路面電車への適応テストはそれなりに
済んだ(凄く疲れた)
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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2024.11.06

SmileSound搭載車両の大型レイアウトでの走行テスト

SmileSoundの搭載もかなり進んだ。
そろそろ「ちゃんとした評価をしよう」という状況である。
まずは大型レイアウトでテストを行う。
 
Smile120241106
走行テスト1回目
・キハ22(天賞堂プラ):走行/サウンドとも問題なし
・B20(エンドウ):安定した走行/サウンドとも問題なし
・Cタンク(カツミ):走行/サウンドとも問題なし
・ED61(アダチ):走行/サウンド良好、牽引力測定(後述)
B20は停止距離(オーバーラン)対策実施済、キハ22と
カツミCタンクは未実施。
=>考察は後述
Smile220241106
走行テスト2回目
・名鉄8800:走行は10周ほどすると停止/再起動を
       繰り返すようになった。
      サウンドについては特に問題なし。
・C50(トビー):ロッドの動きに合わせて微妙にギクシャク?
         (自宅エンドレスでは発生しない)
         10周ほどでときどき停止するようになる
両車両の「時々停車しては再起動」の原因は車輪の汚れ?
=>後述
Smile320241106
走行テスト3回目
・DD13(エンドウ):走行/サウンド良好、牽引力測定(後述)
・名鉄7000系:走行は10周ほどすると停止/再起動を
       繰り返すようになった。
       サウンドは走行状況によって走行音とホーン
      (ミュージックホーン含む)が息切れして鳴る
       現象が発生した。
3回実施したテストのおおよその感想は上記の通り。
 
次はポイントを決めて評価していく。
1.牽引力
Smile420241106
鉛貨車(400g)を牽引しての登坂
今回は以下の車両で牽引力測定を行った。
計測方法は私定番の鉛貨車(400g)を牽引して2%勾配を含む
エンドレス一周走行である。
・ED61(自重338g):2両(800g)は問題なく牽引
          3両では登坂あと一歩で停止
・DD13(自重254g):2両(800g)は問題なく牽引
          3両では登り始めで停止
これはあくまで私個人の経験であるがDCの車両をDCC化すると
牽引力は減少する傾向があった。
さらにDCCサウンド化するとウェイトの搭載スペースを削らざる
負えない(デコーダ+スピーカー)のでさらに減少してしまう。
そう思っての今回のテストであったが、実際は上記のような
超軽量のロコがDC仕様で400g以上のロコを超える値を出した
ことには驚いた。
それは喜ばしいことなのだが問題事象も発生した。
ED61でもDD13でも800g以上牽引させるためにフルスロットル
(Lenzでは28ノッチ)で2%を登坂するとハンディキャブの
操作に反応しなくなり「暴走状態」になるのである。
その状態ではSTOPボタンにも反応しないため「コントロール
ボードのスイッチでoff」という乱暴な操作で対処せざる
負えなくなってしまった。
興味深いのは「そんな乱暴な操作をしたのでデコーダ破損?」
と思うのだが、再度起動すると「普通に動作する」のである。
そういう使い方の是非はともかく「丈夫なデコーダだなぁ」
と感じた出来事であった。
(注意:あくまで現象の説明でありこういう使い方は
 危険なので止めましょう!)
2.蒸気機関車の走行およびサウンド
Smile520241106
蒸気機関車については以下のような区分でテストを実施した。
(1)テンダー機
 C50はロコ本体(片側動輪集電)+テンダー(全軸両側集電)
 の仕様になっている。
 そのため「通常のSLより集電は良好」のはずである。
 走行テストの結果としては走行開始時からロットの動きに
 合わせて?少々ギクシャクする傾向があったが、この現象は
 自宅のエンドレスでは発生したことがない。
 10周ほどすると時々停止/再起動をするようになったので
 車輪の汚れを疑ったが問題にするほどの汚れは無かった。
(2)タンク機
 ・カツミCタンク
  目立った問題はなくスムーズに走行。
  サウンドはキューロクになっているがしっかりと音が出て
  大きなレイアウトで使うには心地良い感じ。
  停止距離短縮(CV4:5)は未実施のためホームでの停止は
  見事にオーバーランする(笑)
 ・B20(エンドウ)
  目立った問題はなくスムーズに走行。
  前日記にあるように集電対策を含むチューニングは万全?
  のため快調であった。
  停止距離短縮(CV4:5)は実施済のため停止距離は短いが
  Lenzのハンディキャブ(28ノッチ)で停めるには少し慣れ
  が必要であった。
3.サウンド
Smile620241106
SmileSound採用の原点「ミュージックホーン」
サウンドについては大半の車両(走行音+汽笛)
については大きな問題は無かった。
問題となるのは「音の組合せが多いタイプ」である。
私はなぜか「ミュージックホーンの車両」が好きである。
基本的にはロコ派の私が小田急SEとNSE、名鉄では
7000系と8800系を所有しているのはそのためである。
今回は名鉄の車両でテストを実施。
結果としては2両編成(319g+303g)と軽量な
8800系では負荷が高い(勾配など)状態での
走行音+ミュージックホーンは問題なし。
それなら7000系も?と思ったのだが、4両編成で
テストを行うと走行音+ホーンorミュージックホーン
を使用すると音が息切れ(音が切れる)になった。
ウチのSmileSound搭載車両は100uFコンデンサ
標準装備である。
真鍮車輛x4による負荷の問題なのか?車輪の汚れ?
などの影響については不明である。
(追加調査が必要?)
4.停止距離
Smile720241106
CV4(減速時間)の調整
これは私の意見であるが「走り出しはスローだと実感的では
あるが停車はクイックに反応してくれないとスペースに
限りがあるレイアウトで使いにくい」と思っている。
過去の日記にキハ22(DMH17c)のサウンドを使用したときに
「いつまで経っても走らず停車はR730エンドレスを一周して
しまう」とグチを書いた(笑)
その後色々と試して改善したのだが、最後まで残った課題は
停止距離(オーバーラン)である。
今回のテストで「大きなレイアウトであれば停止距離が長く
なっても困らないか?」を念のため試してみた。
結果(上画像はキハ22の例)としては「標準設定では
10両編成のホームを余裕でオーバーランする」ことが
判った(笑)
この件に関連して、以前メーカーから「電機の走行調整」
についてブログ上で発表があった。
内容はコマンドステーションの速度調整への追従しやすさ
でCV3(加速時間)とCV4(減速時間)である。
私は出発は実感的だと思うので、CV4:5にする設定を
ロコだけでなくDCやECについても採用している。
結果としては「それが正解」だと思う。
ところで、停車の手順についてはDSairのように%刻みで
操作出来るのでじわじわと落として最後に0にすることが
可能である。
それに対して大型のレイアウトで使うLenzの「28段階刻み」
ではちょっと慣れが必要な感じではある。
5.車輪の汚れ
Smile820241106
車輪の汚れについては自宅運転スペースでも気になっていた。
距離の長い大型レイアウトでは「1周で汚れが酷くなって動作
不良になる?」と心配していたのだが、実際はそこまで極端な
ことはなく10周程度は問題なかった。
車輪の汚れを確認するため「停車/再起動を繰り返す」ように
なった車両はそのまま持ち帰って汚れ具合を確認した。
ベッタリと汚れている状態の車両はさすがに無いのだが、
上画像は名鉄8800であるが擦ったように汚れが付いている。
この状態が走行に影響しているか?は現時点では不明。
それにしてもレイアウト10周程度でこれだけ車輪が汚れる
ということは「かなりの消費電力」ということなのだろうか?
サウンドDCCはモバイル+サウンドなので爆音を出すために
かなりの電力が発生しているのだろうか?
  
ある程度はデータが取れたので、ここからどうするか?
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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