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2025年3月

2025.03.31

オリオン精機のフォーカベルとミラックス(2)

フォーカベルでの撮影話は続く。
 
Miranda120250331
ミランダTとフォーカベル
ミランダTは早田ラボで完全整備されている。
快調な割りには「オリオンネーム」ゆえに温存されていた。
これはいかん!と思ったことがフォーカベル活用にきっかけに
なっている。
ALPAの接写リングを活用することでフォーカベルのレール
後端が当たらなくなったので撮影地でも脱着可能になった
ことが活用に繋がっている。
 
Miranda520250331
当日の撮影機材
フォーカベルといっしょに使用した機材。
標準のズノー50F1.9を始めとして・・・濃い内容である。
 
Miranda220250331
Supreme100F2.8 F=1:4
 
Miranda320250331
Supreme100F2.8 絞り開放
 
Miranda420250331
Supreme100F2.8 F=1:5,6
デジ一眼と異なるのは「露出のため絞るとファインダーが暗くなる」
ことである。
ミランダTは1955年製造の「日本初のペンタプリズム式一眼レフ」
なのでどうしてもファインダーは暗めである。
そのため「曇天の日」を選んで撮影したのだが、撮影のやりやすさは
ともかくとして「なんか発色が冴えないなぁ」というのが本音である。
いずれ、快晴の日に再チャレンジするか?
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献:
クラシックカメラ専科No.64 ミランダの系譜 朝日ソノラマ 発行

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2025.03.27

コニカFP(2)

国産初期一眼レフシリーズは続く。
 
Konica120250327
交換レンズを入手
当初は「国産初期一眼レフの締めくくり」としてFPを使えば
それで終わり?と思っていた。
実際に撮影してみるとヘキサノン52F1.8のカラーの発色が良いなど
他社レンズとはまた違った面白さがあるので「交換レンズが欲しい」
と思っていた。
結果、広角と中望遠レンズが揃った。
 
桜の季節になったので撮影してみる。
 
Konica220250327
HEXANON52F1.8 F=1:2.8
 
Konica320250327
HEXANON52F1.8 絞り開放
 
Konica420250327
HEXANON100F2.8(プリセット絞り)絞り開放
 
Konica520250327
HEXANON100F2.8(プリセット絞り)F=1:5,6
 
Konica620250327
HEXANON35F2.8 F=1:4
 
Konica720250327
HEXANON35F2.8 絞り開放
フィルム1本撮影して気が付いたことがある。
100F2.8は中望遠なので「後ボケにクセがあるかも?」と予想していた
のだが、実際は35F2.8も「かなり後ボケが暴れるタイプ」であることが
判った。
う~む、これは面白いぞ!
(注:古いレンズなので個体差がある可能性は高い)
なんにしてもカラーの発色が良くてカチッとした描写はさすがは
小西六である。
 
Konica820250327
国産初期レトロフォーカスレンズ
ヘキサノン35F2.8を手に取って思ったことがある。
それは「大きなレンズだなぁ」である。
コニカFマウント用の35mmは35F2とF2.8があり、前者は明るいレンズ
なので大きいのは判るのだが35F2.8はスペックの割りには大柄?
国産初期一眼レフ用の広角といえば、タクマー35F4(自動絞りなし)
とタクマー35F3.5(半自動絞り)を所有しているのだが、どちらも
小柄なレンズである。
レトロフォーカスタイプのレンズは、F=1;:3.5とF=1:2.8で
前玉が大きくなる比率が違うということなのだろうか?
こうなると「アンジェニューの広角レンズ持っていれば」とか
思ってしまう自分が怖い。
 
桜の季節なのでクラカメ話は続くかも?
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献:
クラシックカメラ専科No.9 35mm一眼レフカメラ 朝日ソノラマ 発行

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2025.03.25

オリオン精機のフォーカベルとミラックス(1)

私は貧乏性なので「購入したのに使ってない」のが気になる
タイプである(単に貧乏なのかも?)
今年はなんとなく稼働率の低い撮影機材で撮影している。
 
Miranda120250325
フォーカベルとミラックス
この機材の話は以前ちょっとだけ出てきた。
この機材はミラーボックスがミラックス、ベローズがフォーカベル
である。
レンズはSupreme100F2.8
ライカのビゾと比較するとミラックスは小型で凄く軽い。
ベローズの重さに耐えられれば手持ちで撮影出来る。
前回は「とりあえず組んでみた」だけで使用に至らず。
購入後10年以上使わずにいるのはもったいない!
 
Miranda220250325
長年の懸案を解決
まずは上から覗くタイプのルーペで手持ち撮影は厳しい。
このセットにはミラーを使ったミラースコープ(左右逆像)
のものがある。
当時の日本製品の品質(1950年くらい?)で寸法が間違って
いて入らないのである(驚)
8年悩んだ結果、ガリガリ削って入れることに成功した。
 
Miranda320250325
実際に使用してみると
ようやく装着したのでスコープを覗いてみた。
うっ・・・像が小さい、ファインダー真っ暗・・・
この会社の製品には、より高級なプリズムタイプがあるのだが
こちらはミラー反射なので仕方がないのか(遠い目)
さてはてどうしたものか?
 
Miranda420250325
日本・スイス合同で問題解決!
そこで諦めないのが私のいいところである(そうか?)
実はミランダ製品には「裏技」があるのである。
それは「ALPAの接写リングはミランダのM44マウントと
同一規格」なのである。
う~ん、なんという不思議な話!
フォーカベルとミラックスはM44マウントなので間に
ALPAの接写リングを入れればなんと!他社カメラが
使えるのである。
ということでALPAの接写リング+ALPA-αアダプタで
撮影可能になった。
 
Miranda920250325
外で撮影するので恒例の「紙フード」を作成した(マジメ?)
銀塩撮影は後でやるとして、まずはデジタル撮影である。
 
Miranda520250325
Supreme100F2.8 F=1:8
今年の桜初撮影はフォーカベル+α7IIになった。 
 
オリオン精機は世田谷の会社なので世田谷線に行ってみる。
 
Miranda620250325
Supreme100F2.8 F=1:8
 
Miranda720250325
Supreme100F2.8 絞り開放
 
Miranda820250325
Supreme100F2.8 絞り開放
 
さて、次はいよいよ後輩のミランダTとの組み合わせだな。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献:
クラシックカメラ専科No.64 ミランダの系譜 朝日ソノラマ 発行

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2025.03.16

キヤノンフレックス

国産初期一眼レフを使うシリーズは続く。
次の1台というか「一応締めくくりのカメラ」の話。
 
Canonflex120250316
最後の1台はキヤノンフレックス
このカメラはキヤノン社初の一眼レフで1959年5月に発売になった。
キヤノン社は前年にレンジファインダ機のVILとVIT、翌年3月に
P(ポピュレール)が発売という新製品ラッシュ中に「まったく異なる
ジャンルのもの」を発売出来たのはさすがという感じである。
もっとも、発売開始時にはレンズは5種類?で広角レンズはなく、
発売後3ケ月で生産中止という慌ただしさは、同年6月に発売になった
ニコンFを意識したからなのだろうか?
ところで「3ケ月で生産中止」という割りにはキヤノンフレックスは
意外と中古をよく見かける。
ネットの情報では13000台が生産されて、ボディNo.で前期と後期が
あるらしい。
注:文献情報はなく「不確実な参考情報」です
 
Canonflex220250316
思っていたより大きくなかった
ところで、書籍で見ると「デカいカメラだなぁ」と思っていた。
実際に手に取ってみると「普通の大きさじゃん」であった。
全体の大きさは旧F-1とほぼ同じ。
ライバル機のニコンFと比較しても肩が高いだけで幅はほぼ
同じであった。
 
Canonflex320250316
上から見たところ。
ペンタプリズムは外れるがスクリーンは交換出来ない。
スッキリした印象を受けるのはやはり「巻上レバーがない」から?
 
Canonflex420250316
最大の特徴であるレバー巻上げ。
この時代のキヤノン社はトリガー巻上にこだわりがあった。
あくまで「私の使用感」を書くと以下の通り。
・ジャクッと一気に巻き上げるときには違和感はない
・問題はフィルム装填時に「ちょっと巻軸を動かしたい」ときに
 少しレバーを引くというのは案外やりにくい。
 =>巻きすぎになるとフィルムがムダになる(う~ん)
・巻上レバーは撮影時に親指を引っかけてグリップを良くする
 効果もある?のだが、ツルンとしたこのカメラボディは
 ちょっと不安がある。
・私は巻上確認を「ちょっとレバーを押して」やるのだが、
 トリガーは「動作開始時が硬い」ので実際は巻いてないこと
 があった。
 このことは「あくまで個人の使用感」なのだが、アサカメの
 ドクター診断でもトリガー巻上は不評であった。
 
Canonflex520250316
私がキヤノンフレックスに興味を持ったのは「Rシリーズレンズ
の絞りの構造」であった。
文章で読むと「なんでそんな感じ?」だったからである。
実物を使ってみてやっと謎が解けた。
動作は以下の通り。
・巻上動作を行うとマウント内中央のレバーが左=>右に動いて
 レンズ内の絞りバネをチャージする
・レリーズするとマウント内右下にあるピンが上に動いて
 レンズ側のピンを叩いて絞りが作動する
レンズ内の絞りバネをボディ側でチャージするということは、
「レンズを外して巻き上げると絞りが動作しない」ことになる。
こういう「ボディとレンズの状態を合わせておく」というのは
ハッセルのCタイプレンズと似たような考え方である。
慣れてしまえば「レンズ装着時に自分で絞りチャージ」すれば
良いだけではある。
ハッセルを所有している私はそれでOkだが、一般の人は
面倒だしミスが発生=>撮影失敗する可能性がある。
なぜこのような構造になったのだろうか?
ムダに初期一眼レフを使ってきた私がふと気が付いた!
それは、前年(1958)に発売になったアサペンKである。
その前のAPは手動絞りだったがKではレンズ側のバネを
手動でチャージ/レリーズ時にボディ内からレンズ裏の
ピンを叩く「半自動絞り」になっている。
ひょっとすると「この仕組みをボディ側からバネチャージ
すれば自動絞りになる」という発想だったのだろうか?
そういえば、次のFLレンズは絞りレバーだけになり、ボディ側
からレンズ裏のレバーを押す(叩く?)方法で絞込測光に
なったが、これもアサペン(というかM42レンズ機)と
そっくりである。
注:文献情報はなくあくまで「個人の想像」です
 
このような構造なので「絞り込み操作で被写界深度確認」は
レンズにある手動絞りリングを操作して行う。
考えようによっては便利?
レンズフィルタ径は58φとかなり大きい。
 
キヤノンのレンズ側の仕様はR=>FL=>FD=>nFDと変化している。
ウチには旧F-1があるのでFDとnFDのレンズはある。
Rレンズの仕様を調べた結果としては「口金は同じだが絞り動作の
しくみが違うので共用すると故障の原因になる?」と思われる。
注:文献に明記は見つからずあくまで「個人の意見」です
 
あれこれ確認したり想像(妄想?)してから撮影である。
 
Canonflex620250316
SUPER-CANOMATIC50F1.8 F=1:2.8
ネガをスキャンして思ったのは「クッキリスッキリの写り」である。
とても「初めて製造した一眼レフ」という感じはない。
さすがはキヤノン社だと思った。
 
Canonflex720250316
SUPER-CANOMATIC50F1.8 絞り開放
このレンズの最近接距離は60cmである。
そのため上画像のような小さい花の撮影は不満感高い。
コニカFPの50F1.8でも60cmで「良いレンズなのに残念」と
思った。
他社の国産初期一眼レフはどうだったのか?
・アサペンKのタクマー55F2 55cm
・ミノルタSR-2の50F1.8 50cm
・ニコンFの50F2(8枚絞り) 50cm
10cmは結構大きい。
他のメーカーは接写リングやマクロレンズがあるのに対して、
Rレンズはどちらも?なので「せっかく一眼レフ買ったのに」と
当時のオーナーは不満を感じたのではなかろうか?
(レンジファインダシリーズのベローズシステムを使った?)
 
Canonflex820250316
SUPER-CANOMATIC50F1.8 F=1:5,6
 
Canonflex920250316
SUPER-CANOMATIC50F1.8 絞り開放
白いものを絞り開放で撮影すると「ちょっとにじむ?」という
感じもする?がボケ味はクセがなく良い感じである。
 
全体的に「さすがはキヤノン社でカッチリした製品」だと思った。
 
ところで「最後の1台はなにか?」である。
答えは「ズノーフレックス」である(ち~ん)
20年以上前にちょっと操作したことがあるくらいで撮影は
やったことがない。
大変なレアアイテムなので多分使うのはムリだな(遠い目)
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献:
クラシックカメラ専科No.4 名機の系譜 朝日ソノラマ 発行
クラシックカメラ専科No.9 35mm一眼レフカメラ 朝日ソノラマ 発行
クラシックカメラ専科No.31 キヤノンハンドブック 朝日ソノラマ 発行
話題のカメラ診断室 2 朝日ソノラマ 発行

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2025.03.15

コニカFP(1)

最近は「稼働率の低いカメラを使おう」と撮影をしている。
気が付くと稼働率が低い=国産一眼レフが多かった。
それで思ったのである。
「あと3台で国産初期一眼レフの使用経験が完結する」
 
Konica120250315
コニカFシリーズのFP
前回のカメラ市でカメラ友人の人と話をしていたときにコニカFの
話になった。
そういうカメラがあることは知っていたのだが「超レアアイテム」
なので自分には縁がないものだと思っていたのだが、その人から
「Fシリーズレンズは普及版のFSで使える」という話を聞いて
俄然興味が湧いてきた。
コニカはLレンズやレンジファインダー機は早い時期から販売して
いたが、大手メーカーとしては一眼レフへの進出は遅かった。
「画期的な縦走り金属幕シャッター」のFが発売になったのは
1960年でニコンF発売の翌年であった。
ここまでは知っていたのである。
それが「普及版としてコパルスクエア搭載のFSも発売」という
ことに気が付いたのである。
う~む、こちらならなんとか私でも入手出来る!
そう思ってカメラ市会場を探すも発見出来ず(ち~ん)
悔しいので今年のカメラ市で探すも見つからない(涙)
なんとかならないものか? と思っていると、浜松のカメラ屋さんに
FPがあるとのことなのでやっと購入出来た。
FPはFSの2年後に販売になった改良型である。
基本的にはほぼ同じなので問題なし。
 
Konica220250315
久々に見るコパルスクエア
初代コパルスクエア搭載のFPはともかく背が高い。
当たり前だがFとFSが出るまでは横走り布幕ジャッター時代
なので比較対象のカメラは背が低いのである。
それにしても「部品としてのシャッター」が製造会社をここまで
主張するのはなんとも面白い。
ところで、このカメラのリワインドダイヤル部下には「なにかを
差し込むスリット」がある。
う~む、これはどういうものを使うんだ?
 
Konica320250315
長年の謎が解決
一晩謎に悩み、就寝してから気が付いた。
「あ!あの謎のアクセサリーシュー!」
それは20年くらい前にジャンク箱の中から購入したアクセサリー
シューであった。
これ「ちょっと高さを増してどうするんだろう?」と思っていた。
ALPAのアルネア7で露出計付けるときに便利!なのだが、当然
そんな使い方のものではない(う~ん)
発掘して差し込んでみるとピッタリ!
おお!長年の謎がついに解けた!(感動)
 
色々と感動したのでさっそく撮影。
 
Konica420250315
ヘキサノン52F1.8 F=1:5,6
60年前のコパルスクエアがちゃんと動作するのか?
動作確認時点では問題は無かった。
現像上がりを確認すると1/1000はもちろん問題なかったが、
全体的に「ちょっとアンダー気味」であった。
1/1000が1/2000で動作しているはずもない(笑)ので
これはレンズを含めてコニカのクセのようである。
(コツさえ判れば問題なし)
 
Konica520250315
ヘキサノン52F1.8 F=1:8
 
Konica620250315
ヘキサノン52F1.8 F=1:2.8
自分より年上のレンズなのにカラーの発色も良くてカッチリした
描写である。
さすがは老舗の小西六である。
 
Konica720250315
ヘキサノン52F1.8 F=1:2.8
いいレンズなのに惜しい!と思うのが60cmまでしか寄れない
ことである。
せめて45cmまで寄れるようにしてくれれば良かったのに!
この辺り、高級版の52F1.4では違うのだろうか?
Fシリーズにはマクロレンズは無く、接写リングも無い?ので
この辺りはかなり悩ましい。
 
Konica820250315
ヘキサノン50F1.8 絞り開放
後ボケにクセがなくいい感じである。
 
ところでFPを使っていて思ったことがある。
それは「凄く使いやすい」ことである。
なんでだろう?と考えていて気が付いた。
それは「この使用感はコパルスクエア使用のカメラ共通」
なのである。
以前、ニコレックスやリコーシングレックスなどを使ったことが
あるのだが「ほぼ同じ」である。
「コパルスクエア品質」のおかげで、使い始めから悩みがない。
縦走り金属幕シャッターの始祖を使うことで「その後のカメラ
流れ」を知ることが出来て有意義であった。
こうなると「Fシリーズの交換レンズ」欲しいなぁ(笑)
 
さて、国産初期一眼レフの残り2台の次はなにか?
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献:
クラシックカメラ専科No.9 35mm一眼レフカメラ 朝日ソノラマ 発行

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2025.03.06

味噌汁&林鉄レイアウトの改修(田んぼ表現)

何もやっていないようで実は地味に活動中(遠い目)
 
Tanbo120250306
やり残した作業
川まで作って「やることはやりきったな(フッ)」と思っていたのだが
実は不満を残した部分がある。
それは「田んぼ」である。
このレイアウトは「味噌汁軽便」の要素もあるため、田園風景を少し
だけ入れてある。
それが「小さな田んぼ」である。
第4期のときにもさんざん田んぼ表現を考えたのだが、結局良い案が
無くて人工芝を使用した。
第5期の改修では植生を大きく変えたのだから、この部分だけ残した
のでは問題である。
 
ということで「田んぼ表現の苦労(苦悩?)」が始まる。
 
Tanbo420250306
地味な挑戦(その1)
「稲の間隔の穴の板」を作り、草撒きを行う実験。
結果は「ぜんぜん草素材が入っていかない」ことを確認。
この方法はダメだな(ふっ)
 
Tanbo220250306
地味な挑戦(その2)
それならば「地道に行こう」という発想に切り替える。
まず、草素材で地味に稲(分決)を作っていく。
 
Tanbo320250306
地味な挑戦(その2)
田植え治具を作って植えていく。
やってみた結果
・現状の「まばらな植え方」でもかなり手間
・もっと密度を上げて広い面積をやるのはほぼ不可能
この方法もダメか・・・
 
Tanbo520250306
地味な挑戦(その3)
植えるのがダメなら「ドサッと密度高く撒いて細くカットする」
方法を考えてみた。
シートを作ってとことん撒いてみた結果はこんな感じ。
この密度ではとてもとても・・・(挫折)
 
やれるだけやってみたものの「自力では困難」と判断した。
こうなると「市販素材で使えるもの」を探してみるか。
 
Tanbo620250306
市販品の調達
Amazonで「田んぼ素材」で検索したら出てきたのがこの素材。
画面ではシートに見えたのだが、届いたものは「凄く小さい」
のに驚く(う~ん)
 
Tanbo720250306
シートに植えていく
軽い衝撃を受けたが使ってみる。
いさみやt0.2の紙を田んぼの形にカットしてそこに素材を
貼っていく。
コツとしては「ちょっと間を空けて貼る」である。
(1列がもうちょっと細ければ、という気もするが)
 
Tanbo820250306
人工芝との比較
まずは1区画作ったので設置して感じを見る。
明らかに「良くなった」ことが確認出来た。
 
Tanbo920250306
この面積での使用量
残りの1区画も作って置き換えた。
よしよし、いい感じだ。
それはいいのだが、この小さな面積の田んぼで1.5箱とは・・・
 
Tanbo1020250306
効果に対する対価
出来たものを眺めて撮影するのは楽しい。
半面「そのための対価」はかなり大きいことが判った。
今回の試行錯誤で「課題」が見えたことは成果だった。
 
Tanbo1120250306
田園風景実現への悩み
ウチのレイアウトは大きくても800x450程度である。
電鉄軽便レイアウトもその範囲内だが、それも田んぼはこの
面積がある。
さてはて、どうしたものか。
 
レイアウト表現の問題は苦労が多い。
正直、私にとっては「車両工作より難易度高し」である。
それでも「克服しなければ進歩なし」なのでがんばっている。
孤独な闘いである(遠い目)
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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2025.03.05

CONTAX AXとデッケルレンズ

モ-ドラカメラが今年は熱い!
 
Dec120250305
デッケルマウントレンズは便利
一眼レフを使うときに良く出てくるもの
私の世代は「一眼レフ主体になった時代」だと思う。
父が上京したときに買ったヤシカのレンジファインダー機を
ちょっと使った後、アサペンS2になっていった(遠い目)
時代は過ぎて令和の時代。
梅や桜、紅葉となると一眼レフが便利である。
今年は「モードラカメラ」熱もあってますます一眼レフである。
そんなとき「機材は違っても登場するもの」がある。
それが「デッケルレンズ」である。
ドイツのデッケル社のレンズ交換可能なシャッターシステムの
おかげでシュナイダー、フォクトレンダー、ローデンストックなど
各社のレンズがアダプタ経由でM42が使える一眼レフ機で
共用可能となる。
(ローライ3003やミノルタX-1モータでも使用した)
 
Dec220250305
古いレンズの悩み
デッケルレンズには「ある悩み」がある。
それはバルサム切れである(涙)
上画像で「室内が反射して見えている部分」はバルサム切れ
している部分である。
レンズ同士を貼り合わせするために使われているバルサムが
一定期間で少しずつ剥離していくのだが、面白いことに
「完全に剥離しなければ撮影可能」なのである。
完全に切れてしまうと修理に出すしかないのだが、あとちょっと
残っている間に写りを堪能しなければ!という使命感が出て
ある意味「サボれない気分」を醸成してくれる。
そのような訳で「一眼レフの出番で登場」となる。
 
Dec320250305
今回のモードラ機
モードラ機シリーズは次はどうするか?
検討の結果、CONTAX AXを使うことにした。
 
Dec420250305
MFをAFにしてしまうカメラ
CONATX AXは1996年発売のカメラである。
このカメラの特徴は「MFレンズでAFが出来る」ことである。
背面にあるAFボタンを押すとボディ内ボディ(ややこしい)が
グッと動いてピントを合わせてくれる。
それだけではなく、MACROモードを使うと1cm内側ボディが
交代してマクロ撮影が可能になる。
登場当時は私も若くて「AFなんて」と思ったのだが、歳を重ねて
老眼になるとフォーカスエイドを含めて「便利」である。
(人間が丸くなった?)
純正レンズでもPLANAR50F1.7のように寄れないレンズも
マクロモードで接写可能になったりして重宝している。
 
Dec520250305
Heligon50F1.9 F=1:2.8
 
Dec620250305
COLOR-SKOPAR50F2.8 絞り開放
 
Dec720250305
SEPTON50F2 F=1:5,6
 
Dec820250305
SEPTON50F2 F=5,6
まずはバル切れしそうなレンズで撮影(笑)
基本レンジファインダー機と共用のため90cmまでしか寄れない
レンズでもAXのマクロモードのおかげで寄って撮影出来る。
 
う~ん、便利!(そして楽!)
いい感じなので追加でもう一回撮影!
 
Dec920250305
DYNAREX90F3.4 絞り開放
 
Dec1020250305
Eurigon30F2.8 絞り開放
AXのAF機能は「標準レンズから」である。
広角レンズではAFとマクロモードが原則使えないのだが、
フォーカスエイドは使えるので老眼には助かる(そこか)
 
Dec1120250305
DYNAREX90F3.4 F=1;5,6
 
Dec1220250305
Eyrygon30F2.8 F=1:5,6 連写一眼!
AEでAFが出来てマクロも出来る!
う~む、とても「昔の銀塩カメラとは思えない」
令和の時代に古いカメラでテクノロジーを堪能してしまった。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献:
クラシックカメラ専科No.34 ローライ二眼レフヒストリー レチナのすべて

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2025.03.02

イタリアのCondorI

今年もカメラ市の季節が来た!
 
Sun1120250302
イタリアのカメラ CondorI
カメラ市会場を見ていると喜久屋カメラさんのコーナーに
イタリア製のカメラを見つけてしまった。
レンズシャッター機なので廉価版?と思ったが高級感があり
整備もされているということなので「イタリアのレンズ使いたい」
という気持ちもあって購入した。
 
Sun1220250302
確認すると高級機
帰宅してクラ専で調べるとメーカーはミラノのFerrania社。
レンズはGalileo社製のEliog50F3.5である。
よ~っく確認すると距離計の視度補正もあり分離もクッキリ。
フィルム巻き止めとシャッターチャージの連動もかっちりして
いて、うっかりチャージしないでレリーズしても巻き止め解除
にならないので「フィルムをムダにして泣く」ことがない。
(注:プロミネント35のような高級機でもそのトラブルがある)
操作系もガタがなくカッチリしている。
どうやらこのカメラはバルナックライカくらいのランクの
カメラのようである。
(レンズシャッター機=普及品の思い込みを反省)
 
操作の確認を済ませたので撮影してみる。
 
Sun1320250302
Eliog50F3.5 F=1:6,3
 
Sun1420250302
Eliog50F3.5 F=1:6,3
 
Sun1520250302
Eliog50F3.5 F=1:9
シャッターはISCUS RAPIDとなっているが自社製だろうか?
1/500があるのだがセットはチャージ前でなくてはならず
一度セットしてチャージするとレリーズしないと解除出来ない。
この辺りはシンクロコンパーと同様である。
撮影結果を見るとカッチリクッキリで良いレンズだなぁと
満足度高し。
 
Sun1620250302
Eliog50F3.5 絞り開放
 
Sun420250302
Eliog50F3.5 絞り開放
 
Sun520250302
Eliog50F3.5 F=1:6,3
 
Sun920250302
Eliog50F3.5 絞り開放
よく写るレンズなので「もっと寄って撮影したい」という
ジレンマを感じるのだが、それ以外は不満はなく良いカメラ
だと思う。
  
今後もよく使うカメラになりそうだ。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献:
クラシックカメラ専科No.43 Viva!イタリア

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