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2025.05.13

アルパレフレックス-EXアダプタ

一度検討すると「なかなか諦めない」のが私の取柄?
 
Alr120250513
Exのマウント座金
前回の話
本来はExマウントで検討していたのだが、工作の過程でM42の
座金が出てきたのでアルパレフ-M42アダプタになった。
それでいいじゃないか!と考えるのが普通なのだが、出来ると
確認してしまうと簡単には諦められない。
そんなとき、部品取り用のエキザクタのボディを持っている
ことを思い出した。
発掘してしまうと「やはりやらないといけない」
 
Alr220250513
作り方は基本は同じ
さっそくアルパレフのレンズ側の座金を作成する。
2回目となると悩みなく進むので1晩で出来た(笑)
Exの方がM42版より薄い?という予想なのでベース面は
t0.8=>t0.6に変更してある。
 
Alr320250513
スペーサーはまたエコーのカプラー台
Exマウントのロックレバーは90度下側にしてある。
それは取り付けネジ(アルパレフマウント側のえぐりを避ける)の
問題とボディ側のロックボタンと干渉しないためである。
スペーサーは前回同様にエコーのカプラー台(3mm)である。
 
Alr420250513
確認の結果、スペーサーを作る
90mmレンズで確認すると+1mmオーバーインフであった。
真鍮角パイプ4x4を加工してスペーサーを作成した。
 
Alr520250513
アダプタが3種塁出来た
・M27アダプタ:アサヒフレックスのレンズ
・M42アダプタ:M42のレンズ全般
・Exアダプタ:エキザクタのレンズ全般
当初は純正レンズ2種類しかなかったものが一気にシステム化
されてしまった(遠い目)
 
Alr620250513
アダプタがあると可能になること
エキザクタレンズが使用可能になったので撮影を行う。
普通であれば単独使用なのだがM42アダプタもあるので
他のボディのシステムも共有可能である。
 
アルパレフレックスはボルスキー氏設計のボルカIが元に
なっておりそれは1939年である。
その後、若干の変更があって1942年に製品化された。
当時は既にプラクチカやエキザクタという「一般的な一眼レフ」
が存在していたが、アルパレフレックスは「レンジファインダ機に
レフボックスを押し込んだ」ような形である。
私はこのカメラを何年も使用しているが評価は「純正の標準レンズ
だけ使うのならばレンジファインダ機が便利」である。
(事実、そういう機種もある)
小さいウェストレベルファインダーをルーペを出してピン合わせ
するのはなんとも辛い。
このカメラの使用では過去に浮き沈みがあった(遠い目)
壊れてみたり、なぜか復活したりと「人生そのもの」である(笑)
懲りない性格なので「アダプタ完成記念」で復活である。 
 
Alr720250513
Tessar50F2.8(Ex) 絞り開放
アルパレフは「長いバネで引き下げられているミラーを指力で
押し上げるレリーズ」である。
同じタイプでもプリズマレフはバネが柔らかいものになっている
のだが、こちらは凄く硬いバネである。
そのため「カメラをぶれさせずに強力な指力で押し下げる」鍛錬が
必要である(遠い目)
そのため、撮影開始初期段階では上画像のようにカメラがちょっと
上を向いてしまったりすることがある(ち~ん)
 
Alr820250513
Angeniux135F3.5(Ex) F=1:5,6
先に書いたように重くて深いレリーズを指力で押し下げるので
長玉は手ブレでダメか?と思ったのだが、実際は上画像の通りである。
重くて長いレンズをしっかりグリップして撮影するからだろうか?
 
Alr920250513_20250513201901
FLEKTOGON35F2.4(M42) 絞り開放
レグラ2000CTL用のレンズをちょっと借用(笑)
接写も出来るこのレンズ、絞り開放だと後ボケはちょっと暴れる
タイプだったのか・・・(すっかり忘れていた)
 
Alr1020250513
Angeniux135F3.5(Ex) F=1:5,6
こちらも手ブレ無しで成功!・・・と思たら線路柵が入り込んで
しまった(無念)
極めて小さいウェストレベルファインダ(かなり原始的)なので
視野率が低くいからなのだろうか?(なにを今さら)
 
Alr1120250513
Travenar135F3.5(M42) F=1:5,6
こちらもレグラ2000CTL用のレンズをちょっと借用。
絞りをマニュアルで使用すると微妙に露出オーバー気味に
なることがあるが今回は成功?
レリーズの重さからちょっと傾いているのが惜しい。
 
そして・・・来るべきものが来てしまった(さらに遠い目)
 
Alr1220250513
前凹Ultron50F2 F=1:2.8
フィルムが数コマ残っているので前凹ウルトロン(M42)と
Auto-Quinaron35F3.5でバラを撮影した。
ネガをスキャンすると・・・
以前の撮影でもあった「後幕追いつき」である。
 
Alr1320250513
ダメだったネガを連続スキャンしてみた。
ああ、ここで力尽きてしまったのか・・・(絶句)
それにしても暗闇の出来方が微妙で、これはこれで面白い?
 
Alr1420250513
SOM BERTHIOT50F3.5 絞り開放
最後に成功したコマはソンベルのレンズだった。
この「ファインダが恐ろしく良く見えないレンズ」の撮影を
やりとげて力尽きたのか(凄く遠い目)
以前も幕追いつきで使用出来なくなっていたが、これでまた
しばしの休息期間となるのか(う~む)
 
クラカメを使うというのは「寛大なココロ」と「使いぬく執念」が
必須なのだと教えてくれるアルパレフであった。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献:
アルパブック 豊田茂雄 著 朝日ソノラマ
アルパカメラ大図鑑 豊田茂雄 著 (株)グリーンアロー出版社
クラシックカメラ専科 No.9 35mm一眼レフカメラ 朝日ソノラマ発行

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