コニカF-NEXアダプタの製作
桜=>ツツジ=>バラと撮影してそろそろ梅雨の気配?
今年は稼働率の低いカメラ活用=>国産初期一眼レフと
すっかり「クラカメマニア」である(なにを今さら)
そう書くと「銀塩至上主義」と思われそうだが、私は早い時期に
デジカメ撮影に切り替えている。
それが銀塩撮影が続くというのは「要するに”一周回った”」
という感じなのだろうか?
それはともかく、デジ一眼を使うとなると必要なものがある。
そう! マウントアダプタである!
(注:あくまで個人の嗜好です)

コニカFマウントレンズをデジタルで使う
いつの間にか広角~中望遠まで3本揃ってしまった。
1960年のレンズにしてはカラーの発色が良くて「デジカメでも
使いたい」となるのは普通の流れである(そうか?)
どうにかならないか?と考えていたら、エクトラ-NEXアダプタ
にパーマセル固定すると撮影出来ることが分かった。
それならば! と素材用に買ってM42マウント部はアルパレフの
アダプタで使ってしまった残りのマウント部をその長さに
カットして使ってみた。
糸ノコの歯を5本も折って「アホだな」と思ったが、撮影は
これで可能になった。
ここまで来たら「本格的にアダプタにしよう」と決心。

口金を作る
コニカFマウントは「M42の口径になったエキザクタマウント」
のような感じである。
見た目のマウント面から6mmくらい下にバヨネットがある。
t0.6真鍮板を切り抜いてバヨネット部を作り、5mmの帯板で
筒状にしてカットしたNEXマウントに押し込むことにした。
これで「パーマセル固定」という頼りない状況は脱出した。

不思議なロック部分と自動絞り
コニカFマウントは不思議な構造をしていて、レンズロックが
「取ってつけたような構造」で、自動絞りは「人玉型が回転」
することで動作するようになっている。
このなんとも「頼りない構造」を付けないとマウントアダプタと
して使うことが出来ない。
さて、どうしたものか?

まずはロック部分
なんとも華奢なロックをどうやって作るか?
2日ほど考えた結果、t0.25リン青銅板(集電ブラシ用)を
8mm幅でカットしてヒンジとして使うことにした。
ロック部はt0.6真鍮板の2枚重ねである。
それにしても「ネジだらけの構造」であるところに悩みに
悩んだ形跡が見て取れる(笑)

絞り開放レバー
コニカFマウントには「幻のコニカF-ARアダプタ」がある。
私は現物を見たことはなく、ネット上で見たことがあるだけの
「幻のアダプタ」である。
その画像を見ると「外側になにか形の大きなレバー?」がある
ように見えた。
これも2日ほど悩んで作ったのが上画像のものである。
先が尖ったレバーをくるんと回して使う。

絞りレバーを回転させたところ
レバーを回転させてレンズ側の絞り込みレバーを回すと
こんな感じである。
当初のマウントアダプタのレバーはt0.6のペラペラの板
だったが、うっかり回しすぎると裏返ってマウント面に入り込んで
レンズ側のレバーを破損させる可能性があるので、回転ストッパ
兼カバーを付ける改良を行っている。
この辺りの知恵は「デジカメ+マウントアダプタを長年使用した」
経験である(遠い目)
なんだかんだで「悩んだ時間が長かった」がようやくちゃんとした
コニカF-NEXアダプタが完成した(凄く遠い目)

HEXANON52F1.8 絞り開放

HEXANON100F2.8 絞り開放

HEXANON35F2.8 絞り開放
さっそく完成したアダプタ+α7cIIで撮影してみた。
感想は「寄れないレンズだなぁ」
標準レンズが最近接60cmであるのもかなり不満なのに、なんと!
広角の35mmまで60cmなのである!(絶望)
発色は良いしシャープな描写なのに「寄れない」のはなんとも
悲しい。
なんだかんだで「金属工作が多かった」ような気がする。
そろそろ鉄道模型作りないなぁ(そこか)
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献:
クラシックカメラ専科No.9 35mm一眼レフカメラ 朝日ソノラマ 発行
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