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2025.05.06

アルパレフレックス-M42アダプタ

稼働率の低いカメラとレンズの活用は続く。
 
Alpar120250506
アルパレフレックスシリーズの活用
ウチにはアルパレフレックスとプリズマレフレックスがある。
驚いたことに両方ともちゃんと動いている(笑)
そうなると「なんとか活用したい」と思うのだが、純正レンズは
アンジェニュー50F2.9とオールドデルフト50F2.8しかない。
(十分では?という説もあり)
これまでにもあれこれ活用方法を試みてきた。
=>プロクサーレンズなど
=>アサヒフレックスのM27レンズアダプタ(上画像)
アルパといえばマクロスイターというくらい接写が得意!の
イメージなのだが、アルパレフはプロクサーレンズを使っても
最近接1mからちょっと寄れるようになるだけである(遠い目)
しかも「ファインダが良く見えない」ので老眼には辛い。
注:アルパレフは「どちらかというとレンジファインダー機として
 使うのがメインで場合によって一眼レフというカメラらしい
M27アダプタのおかげでアサヒフレックスの接写リングが
使えるので、これで接写は可能になった。
それはいいのだがタクマー50F3.5という暗いレンズをこの古い
カメラのファインダで使うには自分は老眼過ぎる(絶望)
 
Alpar220250506
ふと思いついてしまった
国産初期一眼レフを使っていてふと思ったことがある。
「ひょっとしたらアルパレフにExマウントレンズが使える?」
試してみるとExレンズの後端部からマウント面まで2mm以上ある。
よし!これはアダプタが作れる!
 
Alpar320250506
得意の真鍮板切り抜き
そろそろブラスモデルを作りたいなぁ、と思っていたので、
さっそくt0.8の真鍮板を糸ノコでカットしていく。
(模型作れよ!=>自分)
アルパレフは標準レンズだけで使える距離計連動のアームが
マウント側のくぼみに寄って出たり出さなかったり出来るように
なっている。
マウントアダプタでアームが出ると「ヘタすると破損」するので
出ないようにマウント面をカットするのだが、そこから1mm上が
ロック部だったりして切り抜きが微妙である。
しかもマウントの爪がその上に来たりするので「このマウントは
メーカーは作りにくかっただろうなぁ」と思う。
ボルスキーさんのパテントを製品化するときに、もっと加工しやすい
ように変更すればよかったのに・・・
 
Alpar420250506
とりあえず座金が出来た
切り抜いたマウント部のリングをハンダ付けして、微妙な調整を
しながら組んだ結果、レンズ側の座金が出来た。
t0.8なので先に確認した2mmの幅にはまだ余裕がある!
 
Alpar520250506
結局M42にすることにした
さて、Exマウントをどうやって作るか?
それで気が付いたことがある。
ウチにあるExマウントのレンズは「結構大柄」である。
重いレンズをアダプタ経由でアルミ製のアルパレフのマウントに
装着するのは強度というか摩耗が心配である。
結局、パーツを発掘して部品取り用のM42-NEXアダプタが出て
きたのであっさりM42にしてしまった(妥協)
アルパレフ-M42はチョートクさんの話にも出て来るし、アルパの
本にも「純正品?」らしきものが出ている。
そのためExにしてみようか?と思ったのだが、どうせ純正品を買う
ことは出来ないので「用途が広そう」なのでM42にする。
(人生には「妥協」が必要である(ち~ん))
どうやってスペースを開けて取り付ける?
パーツを物色した結果、エコーモデルのカプラー台(3mm)で
あっさりピンが来た(ラッキー!)
 
Alpar620250506
さっそく装着してみる
アダプタが出来たのでアルパレフに装着してみた。
おお!なんかカッコいい!
純正レンズでは「クラシック機」なのにウルトロンを装着すると
近代的カメラに見えるではないか!(そうか?)
 
Alpar720250506
ということでさっそく撮影
M42アダプタが出来たことで機材が一気に充実した。
接写可能になったタクマー50F3.5とともに、前凹ウルトロン、
トラベナー90F2.8と135F3.5を使用する。
 
Alpar820250506
オールドデルフト50F2.8 F=1:4
まずは純正レンズ。
これで最近接(1m)である。
 
Alpar920250506
タクマー50F3.5 絞り開放
アサヒフレックスのタクマー50F3.5をM27アダプタで使用。
一番薄い接写リングを入れることで50cm~25cmで撮影可能に
なっている。
(無しでは1mなのでささやかな効果ながら嬉しい)
ネガスキャンして思ったのだが、レンズそのものはクリアなのだが
やや露出オーバー傾向とハレーションが出る傾向があった。
上画像の場合はハレ気味なのがむしろ好印象?
 
Alpar1020250506
前凹ウルトロン50F1.8 F=1:2.8
やっと近代的レンズになった(笑)
このレンズを装着してファインダを覗くと「おお!凄く良く見える」
のである。
そんなことに感動してしまう自分が怖い。
 
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トラベナー90F2.8 F=1:4
久々に使用したこのレンズでも「プリズマレフのファインダとは
思えないくらいクッキリ見える!」と感動した(そこか)
 
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トラベナー135F3.5 F=1:5,6
所有しているのをすっかり忘れていたこのレンズに出番が来た!
プリズマレフの「指力でじわじわ上がっていくミラー」で動くものを
撮影するのは結構怖い。
「ミラーが上がりながらでも被写体が動いているのが見える」から
である。
ネガをスキャンして思ったのは「このレンズも微妙にハレーション気味」
であることである。
ひょっとするとプリズマレフの内部反射の影響か?
 
Alpar1220250506
極初期ペンタプリズム一眼軍団
ウチにあるペンタプリズム一眼の始祖3台であるが、プリスマレフが
アダプタ使用ながらM42対応したので「同じ土俵で使える」ように
なった。
ふと気が付いたことがある。
それはContax Dとレクタフレックスが「割と使いやすい」ので
出番が多いのに対して、プリズマレフは「使いにくい」ので
よほど気力・体力が充実しないと出番が無かった。
早田カメラ整備の快調なボディなのに無念な状態が続いていた。
今回のことで「ファインダがよく見えないのはボディ側の問題では
なくてレンズが古いから」なのが判った(なにを今さら)
これからはアルパレフシリーズも出番が増えるかも?(遠い目)
 
今回の教訓は「カメラはレンズで決まる!」なのかも?
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献:
アルパブック 豊田茂雄 著 朝日ソノラマ
アルパカメラ大図鑑 豊田茂雄 著 (株)グリーンアロー出版社

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