大坂市電1001の制作(2)
前回に続いて「動力編」である。

インサイドギアの設計
前回「路面電車の軸距離は17mm or 20mm」というダルマヤ
基準だと思ったらカツミは19mmだった(衝撃)の話をした。
標準化の道はここで挫折・・・と思いながら設計する。
19mmと1mm減ったので「ワンチャン中間は20枚ギアでいける?」と
淡い期待を持ったがダメで24枚になった。
悔しいので(c) 20mmでもギア配置を確認する。

24枚ギアをスライス
仕方がないので24枚ギアをスライスする。
協育歯車のモジュール0.5のギアは、18枚以上は薄型になるので
同じ価格でも2枚しかギアが作れない(涙)

軸距離19mmのインサイドギア
次はt0.6真鍮板をカット/折り曲げをしてインサイドギアを作る。
軸距離17mmでの教訓を生かしてモータ台も折り曲げで作成した。

組み立てて黒染
出来たインサイドギアの動作確認を済ませて黒染する。
この段階で集電ブラシを付けておけば・・・とも思うのだが、
とりあえずR140通過テストを優先する。
(言い訳臭い)

枕梁の作成
中間ギアが20=>24枚になることで高さが+2mm高くなった。
枕梁もその分高いものを作成する。

左:17mm、右:19mm
出来上がったもののクリアランス比較。
う~む、1mm低くても良かった?
実用上では問題ないのでそのまま進める。

床板に取付
ボルスター高さを決めて台車を床板に固定する。
台車も黒染した。

台車のクリアランス
車輪がカツミ純正の8φ=>9.5φに変更してあるが違和感はない。
R140での車体と台車のクリアランスはこんな感じ。

R140の通貨テスト
R140カーブ通過は特に問題は発生しなかった。
静音/極低速で走行可能で、ほぼ狙い通りである。

意外な問題点発見
走行のスムーズさに喜んだものの「意外な問題」を発見!
レイアウト外に出るためのポイントは、後から区k見込んだため
R140カーブにむりやり組み込んである。
そのため、動力台車側を先頭に入ると脱輪する傾向にある。
大坂市電でも同様の問題があるので非動力台車を先頭にして
走行させるのだが、なんと!軸距離19mmがこのポイントの
フログ(絶縁)とギャップの間隔とピタリと合ってしまい、
停まってしまうのである(が~ん)
え~!こんなことってあるのか!
このポイントはいずれ改修するのだが、こんなところでも
「路面電車は全輪集電が必須」を痛感することになった。
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
レイアウト全書 (株)機芸出版社 発行
RAILFAN 12月臨時号 車両研究5 鉄道友の会 発行
RAILFAN 12月臨時号 車両研究6 鉄道友の会 発行
世田谷線たまでん時代 宮脇俊三 宮田道一 編著 大正出版 発行
路面電車時代 吉川文夫 著 大正出版 発行
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