大坂市電1001の制作(1)
前回「軸距離も17mmは出来たが20mmはどうするか?」と書いて
しまった・・・(う~ん)
伏線を張ってしまったので、なにかやらんといけない(そうか?)

豊富な在庫(罪庫)を発掘
軸距離20mmでなにか良さそうなものはないか?
手持ちの在庫を発掘していると・・・
大昔にオークションで購入?して放置してきた前オーナーが
組みかけにしたカツミの大阪市電1001が出てきた。
大坂市電1001を選んだ理由は「惜しげが無い」だけでなく、
「ポール装着時代がある」という理由もある。
この辺りは「架線集電対応を前提」というウチの事情が出ている。
状態チェックすると・・・確かに「放置したくなる」のに納得。
未着手のキットにする?とも思ったが「ここでこれを放置すると
永遠にそのままになってしまう」のがなんとも気の毒に感じた。
ああ、仕方がないからやるか・・・

あれこれ改修
まずは紙やすりとクレンザーで磨く(う~む)
ハブラシでゴシゴシやっているとハンダ付けが甘い部分が外れて
くるので、次は外れたり歪んだ部分を修正してハンダを流す。
それが終わったら鬼のようにキサギである。
これでやっと「触って調査可能」になった(遠い目)
t0.6真鍮板で床板を作り、仮に台車が固定出来るようにした。
よしよし、これで本格的に動かす準備が出来た。
屋根上ランボードも2ケ所カットしてポール台取り付けの準備も
行っている。

床板とアングル材切り抜き
動力装置の構造は決まっているので(笑)床板には最低線の
穴を開けておいた。
車体側のアングル材を切り抜いたが、こういうときは屋根が
外れると楽である。
(この辺りもこの車両を選択した理由)
ダルマヤの動力の場合、この切抜き穴大きいのが実は悩みの
種で、アングル材をガッツリカットするのでネジ止めに悩まされる
ことが多かった。
カツミの都電4100が車体が同じ構造なので苦労した経験があり
そのあたりは「新動力という異常は改善する」のは当然である。

意外な事実
これで軸距離20mmの動力が試作出来る!
さっそく計測してみたら・・・あれ?19mmだ(が~ん)
今までぜんぜん気が付かなかったが車輪径は8.0φである。
玉電80のときに「なぜ8φ?」と思ったのだが、カツミの路面電車は
伝統的に8φということなのだろうか?
(どっちにしても9.5φにしてしまうので関係ないけど)
それよりも軸距離が19mmというのはなんとも・・・
(この件、動力編に続く(笑))

玉電80との比較
玉電を作っていて「ボディデカいなぁ」と思っていたのだが、
こうして大阪市電と並べてみると「普通じゃん」と思えてきた。
やはり「車両の種類が多い方が知識が増す」と思った(さらに遠い目)
さて、次は定番の「動力問題」である。
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
レイアウト全書 (株)機芸出版社 発行
RAILFAN 12月臨時号 車両研究5 鉄道友の会 発行
RAILFAN 12月臨時号 車両研究6 鉄道友の会 発行
世田谷線たまでん時代 宮脇俊三 宮田道一 編著 大正出版 発行
路面電車時代 吉川文夫 著 大正出版 発行
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