ミリタリーカードンを使う
10年以上所有しているものをなんで今?

制式な組合せでは久々の撮影
「エクトラのエクターを使ったので47F2も使おう」という
理由で前回のメルコンIIでEktar47F2を使用した。
それなのにエクターのコマはほとんど失敗して、最後の撮り鉄が
「逆光気味に弱い」という結果はなんとも残念。
このままでは軍用カメラのプライドが台無しである。
ということで「ちゃんとした装備」で使うことにした。
フードについては「出来るだけオリジナルに近いもの」を探して
専用フードとして使用する(これは前回も同様)
ところで「前回なぜEktar47F2をメルコンIIで使用?」
理由は簡単で、カードンのボディは比較的古いバルナックライカの
作りなので、日中にレンズ交換すると光線漏れしてフィルムが
感光してしまうことがあるからである(う~ん)
それとこれは私自身の問題かもしれないが、距離計の視度補正が
合わせにくいこともある(老眼だから?)
=>距離計はオーバーホール済なのに(涙)

久々なので使い方の確認
レンズは20年くらい、ボディも10年以上所有しているのだが、
ミリタリーのボディでの撮影経験は少ない。
前回の記事:
ミリタリーカードンについてはクラ専 No.24の田中長徳さんの
記事で詳細説明されているが、操作系は寒冷地での使用を考慮して
巻上ノブが大きく、レリーズも大きく上に伸ばしてある。
全体の構成としてはIIIbに近いのだが、ファインダと距離計との
距離や視度補正はIIIaと同じになっている。
今回撮影に使っていて「これは便利かも?」と私が思ったのは、
シャッター速度(高速側)である。
私が初めて使用したバルナックライカがIIIfなので、高速側は
1/25or1/30が感覚的に普通なのであるが、IIIb起点?の
ミリタリーカードンは1/20からなので、通常の撮影では低速側
ダイヤルを操作しなくても問題ないのが楽であった。
もっとも、これは私のカードンだけかもしれないが、低速側
(1/20~1)については整備に出してもすぐに動作しなくなって
しまうのがちょっと悲しい。
(注:あくまで「個人の経験」です)

これも寒冷地での使用(グローブのまま操作)のために底板のキーが
バネで少し立ち上がった状態で止まるようになっている。
便利じゃん!と思うかもしれないが、実際はキー分に爪を入れる溝が
無いので滑ってキーを起こせない(涙)
仕方がないので、使用時にはパーマセルをリボンにして引っ張って
起こすようにしている。
(注:あくまで「個人の経験」です)
ミリタリーカードンの「再確認」をしたところで撮影である。

Ektar47F2 絞り開放

Ektar47F2 F=1:4
まずは紅葉撮影である。
前回撮影で「紅葉の葉っぱの透け感」のコマを見事に失敗したのは
なんとか補完したのだが、先に書いた「距離計の視度補正」に手間取り
失敗したコマがあった。
2枚目のイチョウについては「空の蒼さ」がコダックブルーだなぁという
感じになって満足感あり。

Ektar47F2 F=1:5,6
次は撮り鉄である。
この画像「なんで車両が小さく左寄り?」と思われそうだが、
撮影時には「ファインダ内では右寄りギリ」でレリーズしていた。
先に書いた通りで私のバルナックボディ感はIIIfなのでIIIaの
ファインダ(位置や構造など)に不慣れだからこうなったのかも
しれない。
(要するに「修行が足りない」ということ?)

Ektar47F2 絞り開放
少し暗めのところ(強い光がない)での撮影。
絞り開放でも後ボケはそれほど暴れていない。
少し柔らかめな描写?がいい感じである。
さて、次はいよいよ「逆光気味に弱い」の検証である。

Ektar47F2 F=1:5,6
時間的には12:30を過ぎたところで冬なので太陽の高度は
低くいので建物や車両に真横から照るような形になる。
背景に白いものがあるとハレーションが出やすくなるのは
この時代のレンズでは仕方がないのかもしれない。

Ektar50F3.5 F=1:4
エクトラのエクター50F3.5でほぼ同じ時間帯で撮影した画像と
比較する。
背景に白い建物があって太陽が低い高度から照る構図では
盛大にハレーションが発生している。
(このレンズでここまでハレーションが出るのは珍しいのだが)
F=1:3.5という暗めのレンズでもこうなるので、F=1:2の
明るいレンズでは仕方がないのかもしれない。

Ektar47F2 F=1:5,6
さて、問題の「逆光気味」である。
う~む、メルコンIIで撮影したときより酷い(絶望)
それほどひどい逆光の条件ではないのだが、深めのフードを
使ってもこのレンズでは厳しいことを確認出来た。

エクター仲間?
ウチにはカードンの他にエクトラもあり「同年代のエクター比較」
が可能である。
製品としてはエクトラが1941年~、カードンは1948年~である。
ということは35mm用のコダックの標準レンズは、47F2だけでなく
50F1.9と50F3.5も選択可能だったはずである。
(他メーカーとしてウォーレンサックもある)
エクトラ用の標準レンズも逆光に強いとは言い難いのだが、先の
Ektar47F2の撮影結果ほどではない。
軍用カメラなのだから「厳しい撮影条件でガッチリテスト」した
ときに、このような条件で問題指摘は無かったのだろうか?
ひょっとして「レンズの大きさ」で決まった?とも思うのだが、
50F1.9もLマウント用として鏡筒を作ればそれなりの大きさに
なるような気がするのだが・・・
当時なにがあったか? は知ることは出来ない。
それでも、実際に撮影して画像を見ながら考察をしてみるのも
「クラカメ道楽」の楽しさなのかもしれない(遠い目)
いずれにしても「10年以上所有している機材の特性が判った」
というのは、喜ぶべきか? それとも怠けの反省?
2025年の紅葉撮影は、最後に教訓を残して終了!
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献:
クラシックカメラ専科No.24 ライカブック'93 朝日ソノラマ 発行
クラシックカメラ専科No.45 世界のライカ型カメラ 朝日ソノラマ 発行
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