前回「多摩川+砂利線で外せないアイテム」の謎を残して
終わったのでその続きの話である。
土手にあるもの
レイアウトの扱いを検討するときに撮影して思ったことがある。
それは「風景の中の植生」である。
上画像の中で、簡易軌道レイアウト(画像上のもの)のときにも
「北海道の風景にふさわしい樹木」をどうするか?でかなり
苦労した記憶がある。
その順番が砂利線レイアウトにも来たのである。
私の「多摩川の土手上の植生」で記憶があるのは松である。
今までにも小灌木を植えたりしたのだがピンと来なかったので
今度こそ克服!を目指す。
衝撃の事実
松を作ろう!となると、まずは過去の経験を探す。
ウチにはOナロー用の松の木が2本ある。
上画像がOナローレイアウトの試作をしたときに、そこに植えるため
に作成したものである。
作ったのは2012年なので、どこかに作り方が・・・あれ?
ホームページにちょこっと画像があるものの「松の作り方」の
記憶はなく、ブロク記事は「容量確保」のため「活動停止した
Oナロー記事を全削除」していたのである(絶望)
ああ、なんてこったい!
それが失敗だったにしても「記録」があればそこ時点から始めること
が出来るのに・・・
松を作り始める
絶望していてもどうにもならない。
こうなったら「ゼロ出発」である。
ウッドランドシーニックの幹を加工、塗装+パウダーをふりかけて
幹を作成した。
驚くほど「コレジャナイ感」
松の葉はスポンジを貼り付けて試作終了!
Oナロー用の松と並べてみた。
な、なんじゃいこりゃ~(by 太陽にほえろ)
恐ろしいほどのコレジャナイ感!
松のイメージを整理
立ち直れないほどの挫折感!
これは冷静に「松のイメージを整理」である。
私の「土手の上の松」のイメージは、現在では二子玉川の土手に
ある松である(割と有名)
この手の松は、かつては多摩川土手のあちこちにあったのだが
近年は松枯れ病のせいなのか?見かけなくなってしまった。
どこかにそれっぽいものがないか?と探して見つけたのが
上画像の松である。
イメージを整理するとおおよそ以下の通り。
・枝ぶり+葉は木の上の方に集まっている
=>おそらく剪定時に下が切り易かったから(笑)
・幹も枝もカクカクッという曲がり方
・幹が分かれて伸びることもある
・葉は「透け感(松葉)」がある
・樹皮は独特な質感(ザラッというよりひび割れ)
1/80のシーナリィ素材なので「微細な作りではなくイメージ
を優先」する方針で表現を考えていく。
松の枝ぶり
クロマツの幹
松の表現研究のために別の木も撮影。
枝ぶり、松葉、樹皮はまだまだ研究の余地がある(しみじみ)
改めて幹を作る
ウッドランドシーニックの幹を「徹底的にカクカク曲がり」に
加工する。
やっていて気が付いたのだが、硬い素材をペンチで曲げただけ
では後でちょっとドライヤーであぶると「元に戻ってしまう」
ことが判った。
試行錯誤の結果、ドライヤーで加熱してからペンチx2本で加えて
グイグイと曲げるないとダメであることが判った。
松の樹皮については、前回はスプレーを吹いてカラーパウダーを
撒いていたのだが、それではパラパラと落ちてしまうことが判った。
解決策としては、リキテックスに木工ボンドを加えて厚く塗布して
表面を木工ボンド水溶液と塗料が落ちにくいように処理すれば
良いことが判った。
樹皮の表現
松の樹皮の質感は木工ボンド水溶液を塗布+カラーパウダーを撒いて
表面を作り、最終的にはスプレー缶(茶+ダークイエロー)をサクッと
吹いて固定する。
葉っぱの素材(1)
続いて葉っぱの素材を選ぶ。
スポンジを使うのは今イチなのは判っているので、これまでに
使ったことがない素材を発掘してみる。
まずは10年以上前に買ってレイアウトで使ってみたものの
コレジャナイ感で使わずに保管してあったTURFを使う。
この素材、基本が大きなツブツブなのでそのままでは
樹木の葉としては使いにくい。
あれこれ試行錯誤した結果、木工ボンド水溶液でシート状に
してちぎって使うことにした。
葉っぱの素材(2)
他の素材も発掘。
・ドライフラワー(白い細かい花)
=>花に草撒き素材を木工ボンド水溶液でふりかけ
・ドライフラワー(緑のより細かい花)
=>花に草撒き素材を木工ボンド水溶液でふりかけ
・杉の葉のドライフラワー
=>木工ボンドにちぎった葉を集めて貼って固まりにする
ともかく「使えそうな素材の総力戦」である。
作ったものを全部枝に貼る
作成した葉っぱ素材を幹に貼って比較する。
(1)TURFをシート状にしてちぎって貼ったもの
=>葉っぱの形は違うがシルエットがなんとなく良い?
(2)杉の葉のドライフラワー
=>今イチの外観なのと作った素材が剥がれず(ち~ん)
(3)花のドライフラワーx2種
=>それなりに使えそうだが「透け感」を出すのが
難しいのと生産性があまり良くない
本格的に松を作る
素材として扱いやすかったTURFのシートをちぎって幹に貼って
松を作っていく。
比較のため、小さい花のドライフラワーx2種でも1本作った。
とりあえず松x5本出来た
出来た松を見ると「葉っぱの色が明るすぎる?」と思ったので
グリーンのスプレーをちょっと吹いて発色を調整した。
正直「これが決定打」というほどではないが「とりあえずは使える」
というレベルにはなったと思う。
土手の上の松はとりあえずこれを使って、地形作りに入るか?
追伸:
模型日誌を確認
今回参考にしたOナロー用の松の木の記録はないのか?
私は1986年から手書きの模型日誌を書いている。
電子データ(ネット含む)は消えてしまう可能性があるから
である。
確認の結果
・Oナローレイアウト(試作)は2010.11.23に開始
・2011.1.31に松、その他の樹木が2.5、竹が2.13
他にも地面や岩、石垣など次々に「Oナローレイアウトの表現」の
研究を進めていることが記載されていた。
それが「ある日」を境にしてピタッと記載が無くなるのである。
2011.3.11・・・そう「東日本大震災の日」である。
記録をちゃんと継続していると、後で見ると「なるほどねぇ」
ということが判ってそれはそれで興味深い。
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
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