鉄道模型(サウンド)

2024.11.17

鉄模社DD51にSmileSound搭載

SmileSoundの導入テストも路面電車への適応まで済んだ。
そろそろ総括して次の題材?と思って思い出した。
 
Dd51120241117
ED61の吊掛モータ
既にmileSound搭載を済ませたED61であるが、元は吊掛モータの
試験搭載ロコであった。
ED61をサウンド対応する時点ではSmileSoundが
「どうやったらちゃんと走行するんだ?(怒)」というもので
試作タイプの吊掛モータも要整備という状態では
不調だった場合に原因究明/対応が混乱する恐れがあった。
ということで、無難に通常のインサイドギア式に改造する
ことになり、結果は良好であった。
その後は導入がどんどん進んだので「そろそろチャレンジしても
良いか」という気持ちになった。
 
Dd51220241117
吊掛モータを使えるようにする
チャレンジするのは良いのだが試作タイプのままでは不調なのは
判っている。
そこで軽便車両(主にMWの林鉄ロコ)のDCC化でアル1015に
交換して余剰になっているマシマ1015を使うことにした。
モータ台座部を改造、軸が短いのでイモネジで位置調整可能な
シャフトを作成して対応する。
 
Dd51320241117
題材は鉄模社DD51
搭載する車両はどうするか?
今年はレイアウトは一段落にして鉄道模型社の車両を充実する
年にしたはずである(おぼろげな記憶)
その方針に従って、長年壊れたままの鉄模型DD51を改修した。
それで思い出した。
ウチにはもう一両DD51があるのである。
10年以上前?にジャンクで購入したものなのだが、ボディは
確かに鉄模社DD51なのだが下回りはエンドウDD51のジャンク
が入っているものである(遠い目)
なんとなく買ってしまってそのまま放置・・・
このままでは気の毒なのでこのカオス状態のものに、さらに
鉄模連ショーで大昔に買った謎のDD51の床板を組み合わせて
それに吊掛モータの動力を組込むことにした。
(なんか”自らハードルを上げている”ような?)
 
Dd51420241117
まずは台車
今回の工作で一番手間なのはエンドウDD51の台車回りを
どう使うか?である。
エンドウDD51は車体中央にモータがありジョイントで
各台車のギアボックスに連動する方式である。
台車枠+枕梁はそれを床板に固定するためのもので、背が
高くて台車枠の回転止めが無い。
それに合わせて台車枠もちょっと特殊な形である。
検討の結果は以下の通り。
・台車枠(枕梁との結合部分)はそのまま使う
・枕梁は5mm下をカットする(通常の台車と同様)
・1.2mm角材で台車枠の回転止め
ちょっと不安はあったが結果は良好であった。
 
Dd51620241117
台車に組み込む
マシマを組込んだ吊掛モータを改造した台車に組み込む。
それで気が付いたのだがDD51の台車は軸距離26mmと
ED61の31mmより短い。
そのためモータを垂直に立てることが出来なかった。
とりあえず斜め搭載して揺れ止めのためリン青銅0.4φで
2個を連結してみた。
 
Dd51520241117
上から見たところ
ボンネットの大きさの問題もあって、床板はこのくらいしか
開口が出来ない。
ボルスター幅は6mmと狭くしてあるがこれでもギリギリで
ある。
とりあえず搭載してみたのだが、何点か改良が必要であること
が判った。
 
Dd51720241117
ギアボックス改良
斜めに搭載して気が付いたのだが、ギアボックス前側がレールに
接触、後ろ側はボルスター側に接触する可能性があることが
判った。
カットして大きさが小さくなった。
 
Dd51820241117
角度調整
吊掛モータを斜めに取り付けるのは角度調整が必要である。
以前からなんとなくやっている「ギアボックスを0.4φ線でつなぐ」
方法では調整が面倒であることと、曲げて繋ぐとモータの揺れが
伝わって相手側も振動してしまう。
対処方法は枕梁に1.2-1のパイプを付けて0.4φ線は各ギアボックス
で角度調整が可能な方法に変更した。
0.4φ線も脱着可能にしてついでにギアボックスのネジを2本に
して強度を上げることも出来た。
 
Dd51920241117
従台車
走行部分は出来たので従台車を用意する。
同じDD51なのだからエンドウのものがそのまま使えると
思ったのだが大きくて燃料タンクの間に収まらない。
ブレーキシュー部分をカット、押さえ板を分離式にした。
 
Dd511020241117
ウェイト搭載と配電盤
先に改修したDD51が407gなのでその重さを目標にする。
燃料タンクの間に19gを2個、ボディ内にやや大きなものを
2個搭載する。
これで自重は405gになった。
同時にケーブル接続を配電盤を使って整理する。
吊掛モータの悩みは「配線が多い」ことである。
モータ数が多いので仕方がないのだが、DCC化すればさらに
配線が増えるので悩みは深い。
そこで各台車後ろに配電盤を付けてそこに端子を使って
接続する方法にした。
これでかなりスッキリした。
 
Dd511220241117
DCで走行テスト
DCC化の前にDCで走行テストを行う。
全部で600gの貨車を牽引しての電力は0.3A/10vであった。
牽引力も予想よりあることも判ったので、次はDCC化の
実施である。
 
Dd511120241117
SmileSound搭載
スピーカーはDBを採用してウェイトの間に設置、
デコーダはウェイト上にプラ板を置いて絶縁のうえで
固定した。
配電盤は少し改良して端子の止め方で簡単にDC/DCCの
変更を可能にしてある。
 
Dd511320241117
牽引力測定
同じ鉄模社DD51でDC仕様とDCC仕様が揃った。
動力系をかなりガッツリ工作したものなので、走行/牽引力の
測定を行うことにした。
テスト方法はいさみやレイアウト(2%勾配あり)で鉛貨車を
牽引するいつもの方法である。
 
Dd511420241117
DC仕様の牽引力測定
まずは中央モータ式のDC仕様のDD51による牽引力測定。
車体重量が407gなので2両(800g)か?と思ったのだが、
3両(1200g)まではすんなり牽引、4両(1600g)では
勾配途中からジリジリと這うようになんとか登坂した
のには驚いた。
さすがはEN22を搭載しただけのことはある!
 
Dd511520241117
テスト後の車輪
鉛貨車4両(1600g)で2%勾配登坂を2回行ったところで
エンドレス走行がガクッと遅くなった。
モータが焼けた?と心配になったが、結果はジリジリと登坂
することにより車輪がレールを擦った結果、ベッタリと
汚れたことが原因であることが判った。
このような使い方は車輪だけでなくレールも痛めるので
このロコでは3両(1200g)の重さ以内で使えば良いことが
判った。
 
Dd511620241117
DCC版での牽引力測定
マシマ1015という比較的弱めのモータx4個+SmileSoundで
DCC仕様での牽引力測定。
EN22より出力は無い?という予想で始まったが、3両(1200g)は
登坂途中で停車してしまった(無念)
それならばと2.5両(1000g)にすると停車しそうになりながらも
なんとか登坂した。
 
Dd511720241117
テスト後の車輪
吊掛モータは各軸に低出力のモータを使うことで「空転が
発生しにくい」ようにすることで騒音を減らす効果を狙って
いる。
そのため車輪の汚れはDC仕様の「パワーのあるモータ」より
かなり少ない。
登坂テストで停止しそうになると空転音などはないので
モータが焼けた?と心配になるのだが、それよりも怖いのは
モータの回転が止まると「ほぼショート状態」になるので
デコーダが焼けてしまう可能性があることである。
結果としてはデコーダは特に問題はなく、車輪も一部の
タイヤ部に汚れがベッタリ付いている以外はそれほど
汚れが付かないことが判った。
ちょっと危ない挑戦?ではあるものの、SmileSoundの
頑丈さを再確認することになった。
(注:デコーダ焼損の可能性があるのでマネしないように!)
 
Dd511820241117
DCCサウンド化の動力の考え方
私が吊掛モータによる動力の検討を行ったのは
かつてスピーカーが28φの大型のものを使わねばならず
それを搭載するスペースを確保するためには真ん中に
大きなモータ、ジョイントでギアボックスに連動という
方法ではそのスペースを確保出来ない悩みを解消する
ためであった。
2006年くらいから試行錯誤が始まり、2024年になって
DC/DCCで両方式の比較テストを実施することになるとは
思わなかった(遠い目)
 
それはともかく「鉄模社の車両がまた1両復活」したのは
嬉しいことである(ああ疲れた)
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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2024.11.10

路面電車(ダルマヤ動力)にSmileSound搭載

ウチにおける「DCCサウンド搭載の本命」の話がようやく出来る。
実はかなり前からやっているのだが「やったことが多くて」
まとめるのに時間がかかった。
 
Romen020241110
ダルマヤの路面用動力装置
路面電車をやっている人(昔から)は判ると思うが、
40年以上前はこのジャンルの動力はダルマヤ独占であった。
製品自体はその後生産終了してしまったのだが、低速走行や
急カーブ通過の良さもあってストックしてあるものを
今でも使い続けている。
この動力装置は登場当時は問題無しの優等生であった。
しかし、DCCサウンド時代になって困ったことになった。
それは「走行音(動作音)が大きい」のである。
小さいギアで下に落としてウォームギアで駆動するのだが
独特な「ウィィ~」という音が出るのである(遠い目)
DCCサウンド化を検討し始めた時点(2006年?)において
電車のサウンドが出せるのはDigitraxのSFXシリーズしか
なかった。
これはいいぞ!と使ってみると音が小さくて動力音に
かき消されてしまう(絶望)
う~む、どうしたものか??
この問題、解決策は「静音の動力を作る」で長年対応してきた
のだが、かなりの両数で使っているダルマヤ動力を全て交換
というのはあまりに非現実的である。
 
さて、どうしたものか?
ここでSmileSoundの登場である。
音量がかなり大きいこのデコーダを使えば良いのではないか?
 
Romen1120241110
ダルマヤ動力へのSmileSound搭載テスト
やってみないと判らないので23mm動力(ブリル単台車)で
サウンドテスト車両を作成した。
デコーダはNext18、サウンドは旧国を使い、スピーカーの
種類やエンクロージャーの容積を1mm単位で変更するなど
各種テストを行った。
結果「これだけの音量があればダルマヤ動力の動作音にも
勝てる!」という確信を持つことが出来た。
それはいいのだが、あの問題がある。
「SmileSoundは集電(接触)が良くないと走行しない」
である。
車体が軽量で軸距離が身近路面電車の悩みである。
これを解決せねば!
 
Romen120241110
走行性能を確認
まずはユニトラック+クロスレール(90度)で動作確認。
クロスレールはレール交差部が絶縁になっているので
ショートホイールベース車両にはかなり厳しい。
テストしてみるとDCでは23mm(単台車)はなんとか
通過するがボギー台車は停まってしまう。
さらにSmileSound搭載にすると両方とも停まってしまう。
さて、どうするか?
 
SmileSound導入開始時ならともかく、あれから5ケ月・・・
解決策はアレしかない!
 
Romen220241110
改良(動力側台車)
ボギー車については「全輪集電化」が効果的な解決策である。
この台車は軸距離20mmなのだが、この動力はダルマヤに
しては珍しく動力側台車に集電ブラシが無い。
どうやって集電ブラシを入れるか?なのだが、5ケ月も
やっていると入れ方は手慣れたものである。
ベリ銅t0.08帯板+1.4ネジ用タマゴラグ+絶縁ネジで
という「当社標準」の方法であっさり解決。
 
Romen320241110
改良(非動力側台車)
通常台車については枕梁に集電ブラシを付けて車輪の裏側に
当るようにする。
 
Romen420241110
全輪集電にしてDCCサウンド搭載
多少配線が複雑?になったくらいで対処完了。
デコーダは通常の箱物ボディの標準的搭載方法。
スピーカーが爆音仕様にするためDB(1.5w)を使用する。
 
Romen520241110
17mm動力も改良
どうせテストしないといけないので軸距離17mmの
動力搭載の車両も改良する。
DCCサウンドの仕様は20mmと同様である。
 
Romen620241110
集電プラシ追加(非動力側)
動力台車側には標準の集電ブラシがあるので問題なし。
非動力側の台車は前出同様に集電ブラシを追加する。
 
これでボギー車の改良は済んだ。
難しいのは単台車である。
 
Romen720241110
集電ブラシ交換
当たり前だが単台車は「集電する車輪を増やす」ことは
出来ない。
ではどうするか?
ここで登場するのがB20での改良方法である。
ダルマヤ動力には車輪裏側を擦る凝った形の集電ブラシが
ついている。
DC(または他社のデコーダ)ではそれで問題ないのだが、
SmileSoundではなぜか集電(接触)が悪いのか?
動いたり停まったりするのである。
かなり手間取ったこの問題、B20で集電ブラシをベリ銅帯板
=>0.25φリン青銅に変えることで解決出来たので、ちょっと
惜しい気もするが作り直して交換した。
  
Romen820241110
集電ブラシ追加
非絶縁側の車輪にも集電ブラシを追加する。
これもB20の教訓である。
 
Romen920241110
サウンドテストの結果の搭載方法
16番車両とはいえ単台車の車両は小さい。
当初はサウンド実験車両同様に薄型スピーカーとデコーダを
モータ上に重ねて搭載する予定だった。
実際に搭載しようとするとその上に集電装置の取付ネジが
来るので接触の恐れがあることが判った。
そのためスピーカーを床板上に移すことにした。
厚さの制約が無くなったのでDB(1.5w)に変更した。
 
これで集電(接触)改良は済ませた。
その効果を確認する。
 
Romen1220241110
ボギー車でのテスト
KATOのクロスレール(90度)は済ませたのでシノハラの
クロスレールでのテストを行う。
シノハラのクロスレールは30,45,60,90度があり、
レールのクロス部の絶縁が長い(涙)
絶縁部の長さは角度が浅いものになるほど長くなり、
そのうえ角度が浅いと交差部が長くなるので集電は
さらに難しくなる。
まずはボギー車両(17,20mm)でテストを実施。
結果は30,45,60,90度の全てを無事通過した。
全輪集電の効果は絶大である。
 
Romen1020241110
単台車での通過テスト
続いてブリル21-E台車の車両でのテスト。
結果は30,45,60,90度の全てダメであった(絶望)
ユニトラックでは90度はOKだったがシノハラでは絶縁部が
長いのでダメであった。
 
Romen1320241110
レイアウトで停車テスト
クロスレールの結果はともかくとして、レイアウト上で
走行テストを行う。
この複線レイアウトは「単台車におけるクロス問題」がある
ことを想定してあるのでその点だけなら問題ない。
とはいえ架線集電(当たり方によっては傾く)や急角度の
ポイントもあるのでそれなりに難易度はある。
走行については問題無かったがSmileSoundと言えば
「狙ったところで停められない問題」がある。
Digitrax搭載の車両(普通にピタッと停車)と比較しながら
狙った場所で停まるか?を確認する。
旧国のサウンドデータのままでは「オーバーラン過ぎる」
のは当然だが、CV4:5に変更すると「慣れてくると狙った
位置で停められる」ようになった。
とはいえ、続行運転などで前車両にぶつからないように
止めるようなことは難しそうである。
当面は続行運転はDigitrax車両に任せよう(笑)
 
ということで、路面電車への適応テストはそれなりに
済んだ(凄く疲れた)
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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2024.11.06

SmileSound搭載車両の大型レイアウトでの走行テスト

SmileSoundの搭載もかなり進んだ。
そろそろ「ちゃんとした評価をしよう」という状況である。
まずは大型レイアウトでテストを行う。
 
Smile120241106
走行テスト1回目
・キハ22(天賞堂プラ):走行/サウンドとも問題なし
・B20(エンドウ):安定した走行/サウンドとも問題なし
・Cタンク(カツミ):走行/サウンドとも問題なし
・ED61(アダチ):走行/サウンド良好、牽引力測定(後述)
B20は停止距離(オーバーラン)対策実施済、キハ22と
カツミCタンクは未実施。
=>考察は後述
Smile220241106
走行テスト2回目
・名鉄8800:走行は10周ほどすると停止/再起動を
       繰り返すようになった。
      サウンドについては特に問題なし。
・C50(トビー):ロッドの動きに合わせて微妙にギクシャク?
         (自宅エンドレスでは発生しない)
         10周ほどでときどき停止するようになる
両車両の「時々停車しては再起動」の原因は車輪の汚れ?
=>後述
Smile320241106
走行テスト3回目
・DD13(エンドウ):走行/サウンド良好、牽引力測定(後述)
・名鉄7000系:走行は10周ほどすると停止/再起動を
       繰り返すようになった。
       サウンドは走行状況によって走行音とホーン
      (ミュージックホーン含む)が息切れして鳴る
       現象が発生した。
3回実施したテストのおおよその感想は上記の通り。
 
次はポイントを決めて評価していく。
1.牽引力
Smile420241106
鉛貨車(400g)を牽引しての登坂
今回は以下の車両で牽引力測定を行った。
計測方法は私定番の鉛貨車(400g)を牽引して2%勾配を含む
エンドレス一周走行である。
・ED61(自重338g):2両(800g)は問題なく牽引
          3両では登坂あと一歩で停止
・DD13(自重254g):2両(800g)は問題なく牽引
          3両では登り始めで停止
これはあくまで私個人の経験であるがDCの車両をDCC化すると
牽引力は減少する傾向があった。
さらにDCCサウンド化するとウェイトの搭載スペースを削らざる
負えない(デコーダ+スピーカー)のでさらに減少してしまう。
そう思っての今回のテストであったが、実際は上記のような
超軽量のロコがDC仕様で400g以上のロコを超える値を出した
ことには驚いた。
それは喜ばしいことなのだが問題事象も発生した。
ED61でもDD13でも800g以上牽引させるためにフルスロットル
(Lenzでは28ノッチ)で2%を登坂するとハンディキャブの
操作に反応しなくなり「暴走状態」になるのである。
その状態ではSTOPボタンにも反応しないため「コントロール
ボードのスイッチでoff」という乱暴な操作で対処せざる
負えなくなってしまった。
興味深いのは「そんな乱暴な操作をしたのでデコーダ破損?」
と思うのだが、再度起動すると「普通に動作する」のである。
そういう使い方の是非はともかく「丈夫なデコーダだなぁ」
と感じた出来事であった。
(注意:あくまで現象の説明でありこういう使い方は
 危険なので止めましょう!)
2.蒸気機関車の走行およびサウンド
Smile520241106
蒸気機関車については以下のような区分でテストを実施した。
(1)テンダー機
 C50はロコ本体(片側動輪集電)+テンダー(全軸両側集電)
 の仕様になっている。
 そのため「通常のSLより集電は良好」のはずである。
 走行テストの結果としては走行開始時からロットの動きに
 合わせて?少々ギクシャクする傾向があったが、この現象は
 自宅のエンドレスでは発生したことがない。
 10周ほどすると時々停止/再起動をするようになったので
 車輪の汚れを疑ったが問題にするほどの汚れは無かった。
(2)タンク機
 ・カツミCタンク
  目立った問題はなくスムーズに走行。
  サウンドはキューロクになっているがしっかりと音が出て
  大きなレイアウトで使うには心地良い感じ。
  停止距離短縮(CV4:5)は未実施のためホームでの停止は
  見事にオーバーランする(笑)
 ・B20(エンドウ)
  目立った問題はなくスムーズに走行。
  前日記にあるように集電対策を含むチューニングは万全?
  のため快調であった。
  停止距離短縮(CV4:5)は実施済のため停止距離は短いが
  Lenzのハンディキャブ(28ノッチ)で停めるには少し慣れ
  が必要であった。
3.サウンド
Smile620241106
SmileSound採用の原点「ミュージックホーン」
サウンドについては大半の車両(走行音+汽笛)
については大きな問題は無かった。
問題となるのは「音の組合せが多いタイプ」である。
私はなぜか「ミュージックホーンの車両」が好きである。
基本的にはロコ派の私が小田急SEとNSE、名鉄では
7000系と8800系を所有しているのはそのためである。
今回は名鉄の車両でテストを実施。
結果としては2両編成(319g+303g)と軽量な
8800系では負荷が高い(勾配など)状態での
走行音+ミュージックホーンは問題なし。
それなら7000系も?と思ったのだが、4両編成で
テストを行うと走行音+ホーンorミュージックホーン
を使用すると音が息切れ(音が切れる)になった。
ウチのSmileSound搭載車両は100uFコンデンサ
標準装備である。
真鍮車輛x4による負荷の問題なのか?車輪の汚れ?
などの影響については不明である。
(追加調査が必要?)
4.停止距離
Smile720241106
CV4(減速時間)の調整
これは私の意見であるが「走り出しはスローだと実感的では
あるが停車はクイックに反応してくれないとスペースに
限りがあるレイアウトで使いにくい」と思っている。
過去の日記にキハ22(DMH17c)のサウンドを使用したときに
「いつまで経っても走らず停車はR730エンドレスを一周して
しまう」とグチを書いた(笑)
その後色々と試して改善したのだが、最後まで残った課題は
停止距離(オーバーラン)である。
今回のテストで「大きなレイアウトであれば停止距離が長く
なっても困らないか?」を念のため試してみた。
結果(上画像はキハ22の例)としては「標準設定では
10両編成のホームを余裕でオーバーランする」ことが
判った(笑)
この件に関連して、以前メーカーから「電機の走行調整」
についてブログ上で発表があった。
内容はコマンドステーションの速度調整への追従しやすさ
でCV3(加速時間)とCV4(減速時間)である。
私は出発は実感的だと思うので、CV4:5にする設定を
ロコだけでなくDCやECについても採用している。
結果としては「それが正解」だと思う。
ところで、停車の手順についてはDSairのように%刻みで
操作出来るのでじわじわと落として最後に0にすることが
可能である。
それに対して大型のレイアウトで使うLenzの「28段階刻み」
ではちょっと慣れが必要な感じではある。
5.車輪の汚れ
Smile820241106
車輪の汚れについては自宅運転スペースでも気になっていた。
距離の長い大型レイアウトでは「1周で汚れが酷くなって動作
不良になる?」と心配していたのだが、実際はそこまで極端な
ことはなく10周程度は問題なかった。
車輪の汚れを確認するため「停車/再起動を繰り返す」ように
なった車両はそのまま持ち帰って汚れ具合を確認した。
ベッタリと汚れている状態の車両はさすがに無いのだが、
上画像は名鉄8800であるが擦ったように汚れが付いている。
この状態が走行に影響しているか?は現時点では不明。
それにしてもレイアウト10周程度でこれだけ車輪が汚れる
ということは「かなりの消費電力」ということなのだろうか?
サウンドDCCはモバイル+サウンドなので爆音を出すために
かなりの電力が発生しているのだろうか?
  
ある程度はデータが取れたので、ここからどうするか?
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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2024.10.14

ワールド工芸 花巻デハにSmileSound搭載

SmileSound搭載を猫屋線デハでテストを実施した。
 
Sun520241013
花巻デハにNext18(R05)を搭載する
猫屋線デハにNext18を搭載したときにはR05しか無かった。
前の日記でも「音量が小さいのが惜しい」と書いている。
3個セットを買ったので残りは2個。
なんとか使えないものか?と考えるものの、MTC21やその後
にR06が出てしまうとどうも使う気になれず。
花巻デハでなんとか使えないか?とNext18(R05)でサウンドを
テストする。
・都電7700
・箱根登山モハ1(吊掛)
・旧国(吊掛)
前の2種は汽笛とベル?がちょっと聞こえるくらいで走行音は
聞こえない。
なぜか旧国だけは「小型レイアウトで使う分には充分」に
聞こえることが判った。
猫屋線デハでも同様だったので採用する。
 
Sun620241013
苦労して搭載完了
サウンドの選択は終わったのでデコーダとスピーカーを
搭載する。
Next18はNゲージ用なのでTOMIX ED61の動力に搭載は
可能のはずだが、軽便用として多少ボディサイズに余裕が
あるはずなのに案外悩みは多い。
動力上部を絶縁強化して基板を載せ、スピーカーは
DBのエンクロージャーを半分にカットして前面部に
搭載した。
 
Sun720241013
軽便電車でサウンドを堪能
猫屋線デハに続いて花巻デハにもNext18を搭載した。
すでにDigitrax SFX004でサウンド化した車両が3両ある
ので電鉄軽便のDCCサウンド化率はかなり高くなった。
私にとっての軽便車両は「走らせて楽しむもの」い」である。
それだけなら別に音が出なくても可能である。
しかし「音を出して走る車両」の面白さを知ってしまうと
そうでない車両の稼働率は低くなる。
要するに「サウンドはちょっとクセになる」ものである。
架線があって音が出て・・・なんか楽しい。
 
Sun820241013
旧国サウンドを路面用標準にする
実は路面電車へのSmileSound搭載もテストを行っている。
Next18(R06)による爆音化を生かして「動作音が大きい
ダルマヤ動力をサウンド化する」実験である。
都電7000と都電7700のサウンドでテストを行っていたのだが
汽笛やベルは良くても走行音は今イチである。
それくらいダルマヤ動力は音が大きいのだが、極低速で
安定して走行することと耐久性やメンテナンス(車輪などの
パーツがある)を考えるとDCCサウンド化して使いたい。
Digitrax SFX004は音量が小さいのでそれが出来ないことが
悩みであった。
花巻デハの結果を受けてこちらでも旧国サウンドをR06で
使用すると「これならいいか」という結果になった。
 
なんだかんだで使いこなしが可能になってきたか?
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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2024.10.11

KATO DE10にSmileSoundを搭載

そろそろサウンドDCCも一段落?
 
De10120241011
MRC Sounder(DL)
先日、2016年2月にMRC Sounder(DL) でDCCサウンド化した
DD51とDE10x2を久々に出してテストすると、なぜかDE10の
1両がうんともすんともになっていた。
この件、以前天賞堂ハチロクで経験した「デコーダがダメ」に
似ているのではないか?
ということでこちらもSmileSoundに交換してみることにした。
久々に開けてみるとDE10は8ピンが使えることが判った。
 
De10220241011
Next18を8ピンにする
Next18の基板を8ピン仕様にする。
考えてみるとこの基板に8種類のケーブルを全部付けた
のは初めてかも?
 
De10320241011
ギリギリで納まる
基板にNext18デコーダを付けてボンネットをはめると・・・
あれ?ギリで締まらない(あほ)
ケーブルが3mmくらい短かった。
仕方がないのでボンネット後端をちょっとカットして対応する。
スピーカーについてはMRCで使っていたものを元の位置に
固定した。
 
De10420241011
やはり停まったり動いたりする
KATOの製品に付けたのだから大丈夫だろう、とテスト走行する。
ほ~ら!快調・・・あれ?
しばらく快調に走ると停まったり動いたりする。
これはまた「SmileSoundあるある」なのか?
 
De10520241011
スピーカーを変えてみる
最近テストして判明した「スピーカー相性問題」かもしれない
と交換してテストを行う。
結果は「やはり停まったり動いたり」であった。
 
De10620241011
Digitrax SDXH186を搭載
ここまで試したのだからと、次はDigitraxのMTC21仕様の
デコーダを試すことにした。
今度は長さを間違えずにMTC21の8ピン基板を調整した。
で、動かしてみると・・・
やはり「動いたり停まったりする」ことが判った。
  
結局「原因はロコ」だった。
KATOの製品でも「古いものは要注意」が教訓?
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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2024.10.04

エンドウB20にSmileSound搭載(3)

またか!と言われるかもしれない。
しかし、B20にこだわることには理由がある。
前回のB20の話:
 
B201_20241004
次の搭載目標は2-B機
私がDCCサウンドを搭載しようとするSLは「稼働率が低い」
ものが多い。
(もう一つは「2両持っている」)
せっかく苦労して制作or整備したものを使わないのは気の毒
だからである。
ウチの場合、古典ロコが牽引力やトレーラー車が少ないことで
どうしても稼働率が低くなってしまう。
最近、小型タンクロコはサウンドカー、もう少し大きいものに
ついてはサウンド搭載して使う機会を増やしている。
そうなると「難易度が高くで対応出来なかった」2-B機が
ターゲットになる。
集電する動輪が2軸で重量のかかり方も微妙なので最後に
なっていたのだが、こうなると「同じB型のB20で問題を
解決しておかないといけない」となる。
 
B2011_20241004
Next18(R06)に交換
前回の記事での問題点を確認する。
(1)サウンドの音が小さい
 =>ブラスト音がぜんぜん聞こえない
(2)走行がカクカクする
走行については集電(接触)を改善することで地味に良く
なってきたが、問題は(1)である。
デコーダ自体の問題の可能性が高いので個人の努力では
どうにもならない。
困っているとメーカから「新バージョンのR06で音量が
MTC21と同等になる」との発表があった。
さっそく購入して交換することにした。
(ああ、出費が・・・)
B204_20241004
さらに問題発生するも「面白いこと」が発覚
新バージョンのNext18(R06)に交換してテストをすると
それでも問題が発生した(グッタリ)
(1)SQ相当スピーカーで音割れ、ノイズが出る
 =>ブツブツ、ジャ~というノイズが出る
 =>特に汽笛では完全に音が割れる
(2)走行がカクカクする
う~む、そう来たか(達観)
後者についてはSQ相当=>MRC20φに交換してみた。
これで音割れとノイズが解消した。
そこで面白いことが判った。
なんと「カクカク走行がスムーズになった」のである。
ん? スピーカーが走行に関係するって!
 
なぜなのかは判らないが面白くなってきたぞ。
これは一つ「網羅的に調査・分析する必要がある」と実感。
 
B203_20241004
サウンドデータとスピーカーの相性確認
まずは「音割れするスピーカー」の確認である。
・サウンドデータ(C12/C56、DMH17c、名鉄7000)
・スピーカー(SQ相当品、SQ、Micro-SQ、16φ)
・デコーダはMTC21とNext18(R06)
テスト結果は以下の通り
      音割れ
SQ相当品  する
SQ(ESU) しない
Micro-SQ  汽笛で発生
16φ     しない
とりあえずSQ相当品はSmileSoundでは使わない方が
無難なようである。
 
B202_20241004
モータ設定ファイルの確認
発進がうまくいかない、走行が遅い、カクカク走行については
モータ設定ファイルをKATOパワトラ指定にすることでDCやECは
解決してきた。
ではSLではどうなのか?
B20(サウンドはC12/C56)で行うと快調に走行するようになる
のだがブラスト音がまったくシンクロしない(笑)
そこでモータ設定ファイルで変更されるCV値を比較してみた。
う~む、こんなにも違うのか・・・
確認して思ったのは、DigitraxやMRCでは普通のモバイルタイプ
の設定と同じでOKなものが、SmileSoundでは大きく変更されて
いることである。
これはおそらく「サウンドに合わせている」からなのだが、
こんなに大きく(しかも通常は変更しないCVも)変える
必要があるのだろうか?
この件は地味に研究するとして次の確認作業に入る。
 
B205_20241004
とりあえずMicro-Cube
手持ちのスピーカーの中で「割と良い結果」のMicro-SQを
搭載して確認する。
判ってはいるがブラスト音はよく聞こえるが汽笛は割れる。
驚いたのは「カクカク走行が解消した」ことである。
こうなると「スピーカー選択はモバイルの回路に影響がある」
のは確実なようである(う~ん)
 
B206_20241004
メーカー販売のスピーカーとサウンドデータの相性確認
DesktopStationに発注したスピーカー(数字部分省略)
CMS:18x9x3mm 8Ω/0.7w エンクロージャー無し
CES:26x13x8mm 8Ω/1.2w 細長いエンクロージャー
ASE:25x25x7mm 6Ω/1.0w 四角いエンクロージャー
これにESU SQ 8Ω/0.5wを入れてテストを行う。
 
B208_20241004
資料調査とテスト結果
サウンドのテストデータをさらに追加。
蒸気:C12/C56
DC :DMH17c
路面:都電7000
EC :名鉄7000
EL :EF64
評価項目:
・音量
・音割れ、ノイズ
・ホーン/汽笛・ミュージックホーン
・ブラスト音の音量/音質/歯切れの良さ 等
・吊掛音(うなり音)の出方
について各スピーカーでテストを行う。
この手のテストは「網羅的」になるのでかなり手間で
ある。
この問題、かつてMRCやDigitraxでもやったので
「もう済んだ話」と思っていたが「メーカが変われば
全部やらないといけない」のだとしみじみ実感。
サウンドデータについてはモータ設定も一覧化。
(いずれちゃんと一覧にしよう)
 
テスト結果は以下の通り。
(1) 出力1w~ のものがすべての項目で良好
(2)比較としてCMS<CSE<ASE の順
ここで気が付いたのだが私はESUのSQは1wだと思っていた
のだが改めて確認すると0.5wだった。
このSQでもサウンドについては問題ないのだが、たまに
「コマンドを受け付けなくなる」現象が発生した。
因果関係は判らないが、ここでも「今まで悩まされた現象」
の原因らしいものが判った。
注意!
これらのテスト結果は「あくまで個人の感想」です。
本当に正しいか?の保障はなく「結果の保障なし」
であることをご理解下さい。
個人の感想を「鵜呑みにする」のは危険です。
 
B207_20241004
成績の良いスピーカーの改造
テスト結果を元にB20の改良作業を行う。
スピーカーについては一番結果の良かったASEを使う。
そのままでは搭載出来ないのでエンクロージャーを可能な
限り小さく改造する。
エンクロージャを小型化すると当然音質に影響するのだが
テストすると「それほど低下しない」ことが判った。
注意!
メーカ製品を加工することは危険です。
スピーカーだけでなくデコーダも破損する可能性があります。
お勧めしません!(というか止めましょう!)
実施する場合は「自己責任」です。
 
B209_20241004
スピーカー搭載
小形にしたASEを搭載する。
SQまではキャブ天井部に接着していたが、ASEは大型なので
水タンク間に搭載することにした。
両側がダイキャストで強度高/重量がある状態なので
取付強度は各段に上がった。
 
B2010_20241004
多大なる努力と出費の末に「爆音B20」
テスト結果は以下の通り。
(1)サウンドは一気に音量/音質改善
(2)走行は始動時にちょっとカクッとするが良好
ああ、ここまでの道は長かった(遠い目)
これでやっと「爆音B20」になった。
 
初めての装置をモノにするには「莫大な手間と出費」が
必要になることをしみじみ実感した(遠い目)
 
B2012_20241004
まだまだ続く「サウンド沼」
これで2-B機にサウンド搭載すれば終わりか・・・
おっと、もっと本命がいた!
路面電車である!(呆然)
路面電車は車体が小さく、低速走行をするため動力は
割と大きい。
しかも架線集電したり、ECはSLより良い音質が出るよう
工夫しないといけないのである。
悩みは尽きないのである(ち~ん)
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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2024.09.25

名鉄7000系にSmileSound搭載

あれこれやってきて「本命」に戻る?
 
Mei120240925
古いデコーダを交換する
SmileSound採用検討は「そもそもミュージックホーンが
標準で使えるサウンドデコーダが欲しい」だった。
ウチの場合、以下の車両が対象になる。
・小田急のSEとNSE
 =>NSEに搭載しようとしたがサウンドが今イチで
   なぜか名鉄1000系になっている(う~ん)
・名鉄7000系と8800系
 =>8800系が搭載済(名鉄1000系のデータ)
思い出したので7000系に搭載する。
開けてみるとLenz+SFX004にデカいツインスピーカーが
搭載されているがこれを外す。
この車両も10年くらい走らせていないので、まずはDC仕様に
して入念に走行テストを行った。
(天賞堂ハチロクの教訓)
 
Mei220240925
もはや手慣れた搭載方法
この時代の標準だったのか?160gのデカいウェイトから
先に交換したキハ80から外した88gのウェイトに交換する。
その上を絶縁強化してMTC21と搭載する。
(このウェイト20m車に調度良いことを発見)
スピーカーがキューブタイプのエンクロージャの手持ちが
無くなったのでプラ板で作成した。
 
Mei320240925
搭載完了!
MTC21に名鉄7000系+KATOパワトラのデータを
ロードして搭載完了!
(かなり手慣れてきた感じ?)
 
Mei420240925
快調に走行!
名鉄8800系とNSE(なぜか名鉄データ)でテスト済
なので当たり前だが結果は良好である。
名鉄のミュージックホーン「イヤダイヤダイヤダヨ~」を
爆音で鳴らしながら走るのは楽しい。
 
そこで思うのである。
「小田急NSEもこの仕様で編集し直して欲しい」
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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2024.09.22

天賞堂ハチロクにSmileSound搭載

秋になって欲しい、と思うのに猛暑(ち~ん)
こんなときは「ミスが発生しやすい」のである(言い訳?)
  
Hati120240922
DCCサウンド搭載したハチロク
ウチには天賞堂のハチロクが2両ある。
この車両、モータがフルイチ1624なのでアダチ聖?と
思われるのだが、問題はスピードが遅くて非力であった。
それでも前オーナーは結構走行させて手放したようだ。
ほぼ不動で来た2両は、モータをLN14(高速)に交換して
(構造的にかなり大変だった)使用していたが、1両を
DCCサウンド化したことだけ覚えていた。
それから10年以上・・・
デコーダはTSUNAMIだっけ?ととりあえず動かしてみる
ことに・・・ん?
あれ?動かない!(汗)
ロコ側でビビビッとかジジッと音がする(大汗)
開けてみてビックリ!
・メーカ純正のライト接点(スナップ式)の基板が腐食して
 分解してショート(というか車体に接触)
 =>デコーダのモータ配線がモロにやられる
・触ると動いてしまうブレーキシュー(金属)ががっつり
 絶縁側動輪で接触
分解したので、動力系はガッツリ整備してライトは配線を
カットした!(怒)
 
Hati220240922
デコーダ全滅(涙)
サウンドDCCはDZ123+MRCサウンダー(SL)である。
モバイルはダメであった(それは覚悟のうえ)
問題はサウンダーで「まったく音出ない」(ち~ん)
搭載デコーダ全滅!(が~ん)
 
モバイルはともかく、サウンダーは一連のショート問題で
破損したのか? または「寿命」なのか?
モバイル/サウンド分離式は後者が生き残るところに
メリットがあるのだが、製品寿命だとすると問題は
深刻である。
 
ショックから立ち直ってSmileSoundを搭載する。
 
Hati320240922
MTC21搭載
このロコはDCCサウンド化としては後期に改造した
ものなので構造的にこなれている。
(1)天板が開くので上からデコーダ搭載が出来る
 =>デコーダやスピーカーの配置が楽
(2)ロコ側配線(通電+モータ)がコネクタになっていて
 メンテ時に脱着が可能
 =>このハチロクのドローバーはがっちり挟むタイプで
  固定状態から外した状態にするのが便利
 =>モータ配線が外せるとモータ整備や動輪清掃が楽
   =>通電出来るから
 ※常識ですがデコーダ配線状態でモータ側から電気を
  流すとデコーダは破損します(遠い目)
基本的な整備をしたうえでショートの原因になる
ブレーキシューは撤去(怒)
MTC21のデコーダ+基板を用意、本体からのコネクタが
接続出来る仕様にした。
 
Hati420240922
天板が開く便利さ
デコーダを設置してスピーカーとコンデンサを配置、
本体からの配線を引き込んで接続、最後は上から
調度良い位置に綺麗に並べる。
ああ、天板が開くと作業が楽!
そういえば天プラキューロクも天板が開くので
サウンドの搭載は楽であった。
それで思い出した!
「これからのデコーダ搭載ロコは天板が開く構造」
にすることにしたのだった。
それから10数年・・・
まったく忘れていた(あほ)
 
Hati520240922
亡き父の教訓・・・
走行テストを行うと、この時代の天賞堂ロコは減速比の
問題で高速タイプのLN14でも低速である。
そのため、先のトビーのハチロクC50改のようにブラスト
レートが調度いいとはやや言い難し。
それでも走行はスムーズで静かである。
 
走行させながら思い出した。
電気系のエンジニアだった父が良く言っていた。
「古い電気製品はうかつに電源ONしてはいけない」
その教訓から「DCC車両は点検してから使う」ように
していたつもりなのだが・・・
 
やはり「初心忘るべからず」である(反省)
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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2024.09.18

エンドウB20にSmileSound搭載テスト(2)

忘れそうなくらい前にやった話。
あることを思い付いたのでリベンジ。
 
B20420240918
鉄模社C56の集電ブラシ
C56のDCCサウンドをSmileSoundに交換するときに
通常のテンダー機と同じ「ロコとテンダーで片方ずつ」の
集電に戻すか?本体のみ集電を生かすか迷った。
というのが集電ブラシが0.25φリン青銅だったためである。
私のこれまでの経験では「集電ブラシは接触面積が多い方が
良い」だったからである。
そのため、ベリ銅のt0.08やt0.1で1mm幅の帯を作って
集電ブラシを作るようになっていた。
いっそ作り直すか?と思ったものの「若さゆえの頑張り」
を残したかったのでそのまま使用した。
(たぶん「これだけではダメ」になるだろうとの予想で)
結果は前のC56記事の通りで「なぜか快調」であった。
 
そこで思ったのである!
「SmileSoundと0.25φ集電ブラシは相性が良い?」
ひょっとするとこの方式?の方が接触がいい?
またはノイズが出ない??
 
B20120240918
B20の集電ブラシを交換する
リン青銅0.25φの集電ブラシ作りは簡単である。
t0.6の板を切ってリン青銅0.25φをハンダ付けするだけ
である。
一応フィーダ線は別にして外せるようにしてある。
(注:上画像には”間違い”があります!(笑))
 
B20220240918
Next18を再度搭載
前回同様にNext18の基板を搭載する。
何度やっても「デコーダのスペースがない」
サウンドデータはC12/C56を使用する。
 
B20320240918
結果は・・・
さっそく走行テストを行う。
前回は「カクカクするだけでほぼ走行しない」であった。
今回はというと、ときどきカクッとするだけでそれなりに
走行するようになった。
ちょっと?はあるものの「こんなにも集電(接触)が
改善するとは」とちょっと感動。
それはいいのだが、違う問題が発生!
なんと!「ブラスト音と汽笛が聞こえない」のである。
なぜかメカニカルノイズはまあまあ聞こえる。
こうなると・・・DCCサウンドとは?となってしまう。
どうしたものか?(遠い目)
 
追伸:2024.9.20
Fri720240920
非絶縁側動輪にも集電シュー
さらなる走行性能改善の方法は?
調査の結果「非絶縁側動輪の軸受のモリブデングリスが
SmileSoundには汚れとして接触不良になっている?」と
いうひらめきがあった。
とりあえず簡単にリン青銅0.25φでシューを作って付けて
みたらちょっと走行がスムーズになった。
 
ちょっとした隠し味チューンで走行改善!
まるでお惣菜のようなデコーダ?
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
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進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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2024.09.16

鉄模社C56にSmileSound搭載(2)

なぜか後発のC50に抜かれてしまった。
理由はこの後徐々に明らかに・・・(それほど?=>自分)
 
C56120240916
モータ交換
まずはモータをマシマ1025=>IMON12-10-20に
交換する。
IMONのこのモータはアダチED61でも使ったがDCCとの
相性が良いからである。
 
C56220240916
交換終了(集電ブラシに注目)
モータ交換を終わり、配線(DC走行)を済ませたところ。
このC56は絶縁側動輪にも集電ブラシが付いている。
(先の記事参照)
ロコ単独で走行可能であるため、上回りを載せてDC走行
テストを行ってみた。
結果は、なぜか集電が悪くてギクシャクする。
 
C56320240916
ウェイトを後ろに10mm
調査の結果、ウェイトの位置が前すぎて重量バランスが悪い
ことが判った。
古いロコなので、棒モータ時代には仕方がなかったのだが
小形モータ交換後なのでウェイト位置は変更可能である。
(注:マシマ1025時代に出来なかったのは上にデコーダが
 載っていたから(だと思う))
ウェイトにナットを埋め込んで10mm後ろにした。
 
C56420240916
テンダーの構造
C56のDCC化が停滞したのはテンダーの構造の問題
である。
このテンダーは台車を固定するネジと床板と上回りを
固定するネジが兼用になっている。
そのため「台車を組んで(集電ブラシ含む)から
上回りを載せる」ことが出来ないのである。
そうなるとデコーダの搭載方法が制約される。
固定方法を変更しようか?と検討したが、それをやる
と大改造になっていまうので止めた。
苦労を覚悟?してこのまま進める。
 
C56520240916
驚愕の事実
テンダー集電をどうするか?とチェックしていて気が付いた。
「あれ?台車枠がなんか変」
C56の台車は後方にツリアイバリがあるのだが、上画像を
見ると片方にはそれがない。
う~ん、なんでだろう?
ナゾはナゾのまま工作を進める。
 
C56620240916
ロコ側からの配線
モータ交換とウェイト固定も終わったのでロコ側は組んで
配線を引き出す。
線を出しておくのは「テンダー側の通線が大変だから」
である。
こういうことは「長年の経験」がものを言う。
 
C56720240916
テンダー側の配線
MTC21のデコーダはテンダー天井部分を絶縁強化して
貼り付ける。床板の穴から基板の線を出してロコ側の
配線を繫げて長くする。
長くしないとこの後床板を閉める作業が大変だから
である(う~ん)
スピーカーは通常のキューブタイプ+エンクロージャー
を使用するが、C56の小型テンダー内はコンデンサーと
配線でいっぱいである(う、う~ん)
もっと綺麗にやる方法はないか?と考えたのだが、
とりあえず動かしてみたいのでこれで閉める。
この状態ではテンダー側の集電はナシで、ロコ側だけで
給電する。
 
C56820240916
どうにか納まった
とりあえずはテンダーを閉めて配線も縛って運転可能に
なった。
 
C56920240916
とりあえずちゃんと走行
SmileSoundなのでテンダー側の集電ナシで大丈夫か?
心配しながらテストすると・・・あれ?快調だ(歓喜)
特に車輪が激しく汚れるでもなく、ギクシャクもせず
普通に走行する。
 
本来は「テンダー集電で快調に走行」になると予想して
テンダーだけ集電をC50で試してからC56に結果を
繁栄するため順番が前後したのだが、結果は予想外の
方法に行っている。
(テンダーだけ集電についてはC50参照)
 
こういう番狂わせはよくあることである。
C56のテンダー側はどうしたものか?
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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