路面電車

2025.06.18

東急世田谷線デハ80の制作(2)

前回「長年の課題」と書いた話である。
 
Tama220250618
キットに同梱されている下回り
車体を組むときにキット同梱の下回りを確認すると「あれ?なんか
知らないものが入っている」と思った。
この時代(2000年)には動力がACEギア+シャフト連動になっている
のはともかくとしてこの台車はなんだろう?
調査の結果、晩年はデハ300で使われているTS322に交換されていたらしい。
(注:手持ち書籍が古くネットで調べた情報)
とりあえず組んでみると材質はホワイトメタルでメタルを打ち込んであって
それに8.0φの車輪という構成になっていた。
使うかどうか?を少し考えたのだが、私の路面レイアウトのカーブは
R140でシャフト連動の動力では無理なので断念することにした。
さて、そうなると下回りを調達しないといけない・・・
 
Tama120250618_20250618125101
長年愛用してきたダルマヤ動力
私の世代の路面用動力といえばダルマヤである。
そのためストックはそれなりに確保していたのだが、ボギー車両の
ショートホイールベース台車(17mmと20mm)はとっくの昔に
ストックが無くなっていた(涙)
ところで「路面用動力の理想」のようにダルマヤ動力を書いているが
あるポイントで悩みがあった。
それは「動作音」である。
なにしろ昔の製品なのでサウンドDCCを意識しているとは言えない。
集電/低速走行は良いのだが、ウィィィ~ンと引っ張るあの音は
サウンド搭載時には悩ましかった。
原因を考えてみると以下のような感じ?
・ギアの数が多い
・比較的高回転型のキドマイティを盛大に減速して使うため
 ギア部分の摩擦/叩く音が出やすい
・ウォームが2枚
そのため「静音動力を自製すべき」とはず~っと思っていた。
「長年の課題」を解決しなくては・・・と思ってはいたのだが、
面倒ではあるのでサボっていたのだが「キットを買うことで」
自分を追い詰めてようやく対応開始である。
 
Tama320250618
イメージはこんな感じ?
「サウンドDCC時代の路面動力(静音化)」の方針を決める。
・ウォームギアは1セットにする
 =>ナローガレージのモジュール0.3の1:24
・低回転/高トルクの小型モータ
 =>SS10を採用
・回転連動が最も静かで簡便な方法
 =>インサイドギア
考え方の基本は「回転する部分はモータを含めて低回転」である。
そうすれば騒音発生しにくいだろう、という考え方である。
 
Tama420250618
久々のギアスライス
昨今は・・・というより、そもそもインサイドギア用の平ギアは
入手はほぼ不可能である。
そんなことで「走行させる模型としていいのか?」とはず~っと
疑問に思っていた。
文句を言っても解決しないので、吊掛モータ開発のときには
協育歯車のモジュール0.3のギアをスライスして使用した。
インサイドギアでも同じものを?と思ったが試行錯誤の結果として
モジュール0.5のギアをスライスすることにした。
=>そのため治具は新規作成
 
Tama520250618
連動方式に悩んだ結果
インサイドギア作成で決めなくてはいけないこと。
・何枚の歯のギアを使うか?
・連動に何枚で行くか?(今回は軸距離17mm)
路面電車用の車輪は日光モデルの9.5φを使用する。
車輪側のギアとして使えそうな協育歯車のギアは15枚と
18枚があるのだが、径を測ってみると15枚(8mm)しか
使えないことが判った。
そうなると次は「何枚で連動するか?」である。
路面電車の低床用の台車では枕梁の位置が低い。
そうなると「小さいギアで5枚?」となる。
上画像を見ると判るのだが、5枚で行くとなると歯数10枚程度の
ものが必要になるのだが調達出来なかった(無念)
枚数が増えると作りにくくなることもあるのだが、その分騒音も
増す可能性が高い。
そうなると3枚にして真ん中に大きなギアということになる。
検討の結果、20枚でいけることが判った。
その案でさっそくインサイドギアを作成してみた。
当たり前なのだが、当然従前からの台車では使用出来ない。
さて、どうしたものか?
 
Tama620250618
中央ギアの高さ問題
とりあえず枕梁を14mmの高いものにしてみた(安直?)
これで走行可能なのだが・・・
実際に床板に取り付けようとして気が付いた。
このままでは「床板は全幅カット」になってしまう。
それはなんとも不便である。
さてはて、どうしたものか?
 
Tama720250618
枕梁を改良
そんなこと最初から気が付けよ!と思いながら、枕梁を凸型?に
して幅を6mm減少させた。
思いつくのは簡単なのだが、精度を保ちつつ曲げていく方法を
考案するのは結構手間だった(遠い目)
ちなみに、元の枕梁は非動力側にちょっと低くして使うことで
ロス無しで済んだ。
(注:このキットが床下シャフト駆動で床板位置が高いため)
 
Tama820250618
デハ80用下回り
あれこれ苦労したがどうにか下回りが出来た。
床板に取り付けて仮配線してみる。
 
Tama920250618
R140を通過
路面レイアウトでさっそくテスト走行を行う。
床板+動力で92g、ウェイト31gで走行させてみると極低速で
静音でR140を走行可能であることを確認出来た。
 
Tama1020250618
まだまだ実験段階?
とりあえずカツミの玉電80用の動力は出来た。
既存の路面電車の下回りと比較すると、たまたまこのキットの
床板位置が高いのですんなり(でもなかったが)使用出来た。
結果として運が良かった?ともいえる。
半面、「これを汎用可能(低床タイプ)と考えて良いか?は
なんとも微妙である。
軸距離も17mmは出来たが20mmはどうするか?
 
まだまだ修行だなぁ(遠い目)
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
レイアウト全書 (株)機芸出版社 発行
RAILFAN 12月臨時号 車両研究5 鉄道友の会 発行
RAILFAN 12月臨時号 車両研究6 鉄道友の会 発行
世田谷線たまでん時代 宮脇俊三 宮田道一 編著 大正出版 発行

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2025.06.16

東急世田谷線デハ80の制作(1)

結構時間がかかったが「国産初期一眼レフを使う」を完了した。
その間にも「模型作りたい」と思っていたが、ようやく工作を
開始する。
そうなると「長年の課題」も解決しないといけない。
 
Tama120250616
第一回国際鉄道模型コンベンションの記念製品
課題だというのだからそれにすぐ着手したいのだが、そこまで
ストイックにはなれない(なぜ?)
なにか弾みをつけるためのアイテムを探していると、上画像の
キットを入手することが出来た。
カツミの世田谷線デハ80のキットである。
この製品、第一回国際鉄道模型コンベンションの記念品なので
なんと!2000年の製品である。
う~む、1/4世紀前・・・(遠い目)
私はかつて世田谷線沿線に住んでいたことがあり、玉電デハ80は
大変なじみのある車両で、自身のレイアウト上で走行する姿を見たい
と思っていた。
入手出来たことに喜びを感じつつ、まずは車体の基本的な部分の
組み立てを開始する。
 
Tama220250616
このハンダ付けは面倒
車体側面のハンダ付け窓枠/ドアとアングルの取り付けなので
特別難しいことはない。
それに対して、前面については大きなRの付いた妻板のため
窓枠下端の隙間塞ぎの細い帯状のパーツをハンダ付けするので
結構面倒である。
あれこれ考えた結果、角材に両面テープを付けてその位置に
固定してハンダ付け時に指で押さえて隙間を塞いでハンダ付け
するという「昭和のモデラー工作」で対応する。
(注:危険なので絶対にマネしないように!)
 
Tama320250616
ウィンドシルがギリの長さなのはなぜ?
続いてウィンドシルを付けるのだが、この帯板「ピッタリの長さ」
なのである。
車体側面用は長めになっているのに、Rを付けてハンダ付けする
必要がある(位置がズレ易い)この部分でピッタリにする意味が
よく判らない(う~ん)
グチりながらもRをぴったり合わせながら慎重にハンダ付けする。
 
Tama420250616
側面に前面を取り付け
通常の場合、前面パーツを側面につけるのはそれほど難しい
ことはない。
しかしこのキットでは「前面と側面が接する部分が凄く少ない」
のでハンダ付け時に戸惑うことがあった。
この後でおでこを付けないといけないので位置がズレると
後で隙間や段を埋めるのが面倒だからである。
 
Tama520250616
おでこパーツを付けてまずはここまで
おでこを付けながら「プレス製のおでこパーツってなんか懐かしい」
と思った。
なんだかんだ言っても25年前の製品なのである(遠い目)
その後は真鍮キットについてはロスト製の前面が増えてスポッと
嵌めてハンダ付け=>ヤスリでちょっと削って段塞ぎになった。
 
Tama620250616
木の丸棒が治具
強いカーブの前面にパイプのヘッド/テールのケースをハンダ付け
するのはこれまた面倒である。
どうやってやるか?
結局、昔からやっている「木の丸棒に刺して素早くハンダを流す」
という「昭和のモデラー」の技法で対処する。
 
Tama720250616
繋ぎ目をハンダで無くす
おでこの継ぎ目部分にハンダを盛って単目ヤスリで削っていく。
これもなんとも昭和のモデラーである(う~ん)
 
Tama820250616
車体工作はあとちょっと
あとはアンチクライマーとドア上の雨どいを付ければ車体工作は
終わりである。
そう考えるとデハ80って「スッキリした構造」なのだな(笑)
 
ということで、次は「長年の課題」の話である。
  
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
レイアウト全書 (株)機芸出版社 発行
RAILFAN 12月臨時号 車両研究5 鉄道友の会 発行
RAILFAN 12月臨時号 車両研究6 鉄道友の会 発行
世田谷線たまでん時代 宮脇俊三 宮田道一 編著 大正出版 発行

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2023.12.23

日東科学の路面電車(3)

2023年もそろそろ終わり・・・で思い出した!
 
Nitto6_20231223
塗装をして忘れていた
年末ということでホビールームを片づけていると「あれ?これって!」
と発見してしまった。
日東科学の路面電車(2両目)である。
記録を調べたらコレである。
要するに「塗装して箱に入れて忘れていた」のである(あほ)
 
 Nitto1_20231223
ベスビチュールが外れた!
仕上げをするだけでいいのでさっさとやろう・・・
とあれこれやっていたらいい加減なハンダ付けのベスビチュールが
ボッキリ外れた(ち~ん)
ま、それは直せばいいからどうということもない(はず)
客室入口のドアが元々ない(だから手が止まっていた)のも
この際なんとかしようと客車用ドアを塗装して使うことにした。
 
Nitto2_20231223
接着して補強も入れる
製品に元々ある妻下のでっぱりに接着して、補強のアングル材を
も接着して修理完了!
 
あとは窓セル、客室ドアを接着すればディテールは完了である。
昔の製品なので原型の味を生かす。
さて、次は走行させるための作業である。
 
Nitto3_20231223
ベスビチュール下のウェイト
 
Nitto4_20231223
屋根裏にも入れる
元々の重量では軽すぎるので補重する。
そう書くと簡単そうに思われるが、この手の小型車輛はウェイトを
入れるスペースが意外にないのである。
苦労してベスビチュール下と屋根裏にウェイトを入れて90gになった。
 
Nitto5_20231223
動力とポールを調整してようやく完成
集電ブラシを調整して走行関係はOK!
ポールも調整して走行可能になった。
とんでもなく寄り道したがようやく完成。
 
今年は「路面電車頑張ったなぁ」としみじみ実感。
  
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
レイアウト全書 (株)機芸出版社 発行
RAILFAN 12月臨時号 車両研究5 鉄道友の会 発行
RAILFAN 12月臨時号 車両研究6 鉄道友の会 発行

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2023.12.20

路面複線レイアウトの建物

2023年もあとわずか。
今年がんばってきたものについては「一応完了」にしたい。
 
Romen1_20231220
さんけいのアパート1を組む
私はストラクチャー作りが苦手である。
(注:そもそも細かいことが苦手)
こういうときはどうするか?
困ったときこそ「市販品の活用」である。
何を買うのが良いか?と考えた結果、さんけいのアパート1を
購入することにした。
このアパートは「掃き出し窓のあるタイプ」で感覚的には
昭和40年代後半~昭和60年くらいのものである。
 
Romen2_20231220
屋根は自前で揃えてどうにか完成
さんけいのキットは組み易くて丈夫である。
(注:なので「後でカットして改造」することも可能)
不満な点は「屋根の表現が今イチ」であることである。
エコーの瓦屋根+瓦棒(自作)を貼ってどうにか完成。
ベランダと2階通路、階段は黒に塗装。
手摺は「黒だったが触るので塗装が剥げて来たので後でグレー
を塗った」という感じに仕上げてみた。
 
Romen3_20231220
レイアウト上に置いてみる
さんけいのこのキットを組み始めて思ったのが「デカい」
である。
この小さいレイアウトに置いてみるとやはり大きい。
どうしたものか?
しばし考えた結果「デカさを生かして渡り線側は建物なし」に
することにした(駐車スペース)
やってみると違和感はなく、それでいいか?とも思ったが、
結局、商店を置くことにした。
 
なんだかんだで「ようやく空き地が無くなった」
次は「住宅街に潤いを」である。
どうしたものか?
 
Romen4_20231220
生垣を作る
路面電車のレイアウトで車両を運転していると、それまでの
レイアウトのように長手方向に置いて眺めるのではなく、短辺側
から眺めるのが心地よいことが判った。
(架線の下を集電装置を動かしながら走る姿がいい)
そうなると、住宅街側の顔は寄棟屋根の家になる。
どうしたものか?
単線レイアウトのように板塀にしてしまうと、せっかく縁側がある
家の良さが生かせない。
ということで「生垣の家」にすることにした。
そうなると、問題は「素材をなににするか?」である。
あれこれ発掘した結果、ミニネーチャーのカエデとモミジを
カットして使うことにした。
洋白線を立ててそこに差し込んで接着する。
 
Romen6_20231220
生垣の出来はいい感じ?
設置が終わったところでフィギュアや車両を置いて眺めてみる。
縁側にはネコと女子高生を座らせてみた。
なかなか良い感じではないか?
 
Romen5_20231220
生きた街の光景
庭に樹木を植えて俯瞰で眺めてみた。
結果、後ろの商店の位置を変えてみた。
これでもいいのだが、古びたそば屋(木造)にするのも良いかも
しれない。
2023年はこれで良しとしよう。
 
Romen7_20231220
集合住宅がなぜか好き
私が作る路面レイアウトは集合住宅があることが多い。
それはたぶん「自分が生活してきた街には必ずあったもの」だから
だと思う。
今回も木造タイプ、1階が商店で2階は洋風タイプ、そして割と
近代的な今回のタイプと作ってきた。
今後は前の2タイプを置くかもしれない。
 
Romen8_20231220
繁華街側も変化
短辺方向から眺めることが増えたので、こちら側の建物も配置を
変更した。
この並びをベースにしてディテールを加えていくことになりそうだ。
 
これでようやく路面複線レイアウトも目途が付いた(かも?)
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
レイアウト全書 (株)機芸出版社 発行
RAILFAN 12月臨時号 車両研究5 鉄道友の会 発行
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2023.12.04

路面ボギー車両のDCCサウンド化と地上設備

路面電車のDCCサウンド化の作業は続く(遠い目)
 
Romen1_20231204
路面ボギー車両のDCC対応開始
単車の作業がある程度進んだので、次はボギー車両である。
架線があるだけでも大変なのに、R140カーブのレイアウトでは
ボギー車両は苦労が多い。
まずはボギー車両でも小柄な都電から始める。
 
Romen2_20231204
DCCサウンドの搭載
小型とはいえボディサイズに余裕のある銀河模型の都電6100に
サウンドDCCを搭載する。
DigitraxのPR3のサウンドローダーの対応(V3インストールと
修正パッチ)でようやくSDH166Dが使えるようになったので
そのセットを使用する。
 
Romen3_20231204
動力装置の悩み
R140カーブでの悩みは動力装置である。
サウンド搭載車両は動力装置が静音でなくては意味がない(笑)
アルモデルの動力装置は
(1)スロー走行はいいのだが急カーブ(R180でも)動力装置の減速
 ギアが大きくて床板の切り欠きを大きくする必要がある
(2)ウォームギアが多いのでウィ~ンという音がする
 (不快なほど大きくはないものの)
という評価である。
「ダメ出し」と思われるかもしれないがそうではない。
ダルマヤの動力装置はDCC以前のものなので(2)については
絶望的な状況(笑)なのである。
ではなぜ使うのか?
それは「R150までは楽勝で曲がる」からである。
とはいえ、それもR140となると悩みはある。
 
Romen8_20231204
ダルマヤ16mm動力装置の対応
都電4100+ダルマヤ16mm動力は上画像のように搭載されている。
元がR150カーブ対応だったのだが、R140ではDCC使用時のショート
防止(予防?)のためあちこち切り欠くことになる。
 
Romen9_20231204
動力装置側
ボルスターについてもR140では「接触している?」と疑われる
状態になるので切り欠けを入れた。
(注:やらなくてもショートはしないが念のため)
こうやって分解整備してみると「ダルマヤ動力は精密機器」だと
しみじみ思う。
小さいギア+高精度部品で構成されており、基本的にはメンテ周期は
長いのだが不調になると全バラシして整備しなくてはいけない。
こういう製品はもう出ないのかもしれない(遠い目)
 
Romen10_20231204
ポールの改良
1998~2003年時点での路面対応ではポールの架線対応が
うまく行かずに悔しいまま終わった。
今回はようやく成功したのだが、DCC+架線集電をやっていると
まだまだ改良の余地が多い。
分岐やR140カーブでの離線に悩まされていたが、YAMA模型の)
ポールを改めて改良を続けた結果、シュー部分の幅が自作タイプ
では1.5mm幅だったことで不調が発生していることが判り、
YAMA模型同様の2mm幅にすることで大幅に改善された。
(このジャンルはまだまだ改良が必要
 
Romen4_20231204
大型のボギー車
続いて大型車両である。
珊瑚模型モ510とマッハ模型阪国61である。
このクラスになるとSDH166Dのユニットでも楽勝である。
もっとも、両車ともダルマヤ動力なので動力音でサウンドの
走行音は「ほぼ聞き取れない」のが悲しい(遠い目)
 
Romen5_20231204
R140で発生する問題
DCC化して走行自体には問題ないのだが、ときどき擦る音がする
うえに車体が傾いてパンタのシューが架線から外れてしまうことが
判った。
調査の結果「車輪が車体裾を擦って押し上げている」が原因だった。
R150ではギリOKでもR140では微妙だったことになる。
 
Romen6_20231204
急カーブ対応を実施
あれこれ考えて、以下の対応を実施した。
・ボルスターを+1mm上げて裾擦りを解消する
・アルパンタのシュー幅を13=>16mmに拡げる
これでどうにか対応完了。
上から眺めてみると、このボディサイズにR140カーブが
いかに過酷?かが判る。
 
車輛側の整備が進むと、今度は地上設備の問題が顕在化する。
 
Romen7_20231204
ポイントのフログ周辺
内線で走行させていると、なぜかポイントで一時停止する現象が
発生する。
なんでだろう?と調べてみるとフログ部分の分岐側線路(上画像)
のレールが車輪通過時に外側の直線部分に「車輪を通して接触」
することが判った。
透明プラセルを貼って絶縁強化を実施。
 
Romen12_20231204
手動分岐ポイントも整備
カーブで入線してきた車両がときどきスタックする原因も
どうやら上記のような原因であることが判った。
同様の改良作業を実施。
 
Romen11_20231204
架線も改修
DCC/架線集電対応をした各種車両が入線すると、架線も
改修が必要になる。
内線の商店街側?のカーブで架線位置が内側寄りすぎてパンタの
シュー幅を広げても離線することがあるので、5mm外側に
固定位置を変えて架線も作り直した。
この問題、もう片方と同じカーブなのになぜこちらだけダメ?
ま、レイアウトではありがちである(遠い目)
  
ついに2023年も最終月。
年末年始運転のためストラクチャも作りたい(遠い目)
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
レイアウト全書 (株)機芸出版社 発行
RAILFAN 12月臨時号 車両研究5 鉄道友の会 発行
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2023.11.27

カツミN電のDCCサウンド化

路面電車のDCC化は続く(遠い目)
単車の動力整備もいよいよロンビック台車の車両で締めくくり
の段階になった。
そうなるとカツミのN電の改装である。
 
Nden1_20231127
IMON10-08-12.5に交換
同じ動力装置のアル路面電車の経験を元に、N電もIMONの
モータに交換してDCCサウンド(モバイル+SFX004)を
搭載した。
 
Nden2_20231127
上から整備出来るのが便利
カツミのN電は大柄のボディなのだが、室内にイスがあったり
手狭である。
こういうときに屋根が脱着出来るので床板固定後に上から
ピンセットでデコーダ+スピーカー位置を動かしたり、
ポール集電のための接続が可能なのは助かる。
(カツミ模型の先見性?)
 
Nden3_20231127
走行性能今イチ
さっそく走行させてみた。
結果は・・・今イチであった。
サウンドは普通に音が出るのだが、動きがギクシャクして
「停車しているのに音が出る」という悲しさ(涙)
集電装置(ポール)か?とビューゲルにしてみたのが上画像
である。
(注:こういうときは共通仕様にしておくと便利)
結果は「やはり今イチ」であった。
それならば!とギア比を16:2=>16:1に変更すると良くは
なるのだが、今度は動力音がうるさくなってサウンド向き
とは言い難い。
どうしたものか?
 
Nden4_20231127
トーマモータ+16:2仕様でDCC化
N電(ベスビチュール窓あり)はもう一両あるので、そちらを
元々の仕様(トーマモータ+16:2)をそのまんまDCC化して
みることにした。
 
Nden5_20231127
快調(静音)で走行
結果は良好であった(う~ん)
なんのことはない「低速トルクのあるトーマモータを低回転で
使って16:2ウォームギアで静音化」の路線は正しかったことを
証明することになった。
まあ「効果をちゃんと確認するのは良い」と思おう(遠い目)
 
Nden6_20231127
1両目を元の仕様に戻す
こうなると先の1両を元に戻すことになる。
戻すのは簡単である。
戻したものを走行させると快調であった。
う~む、ガッツリテストをしてしまった(遠い目)
 
Nden7_20231127
オープンデッキタイプをDCCサウンド化
勢いに乗ってあと1両(オープンデッキ)もDCCサウンド化する。
何度やっても「ぐちゃぐちゃな配線」なのだが、これも方式が
確定すれば(あるいは小型のSDN147にするとか?)コンパクトに
改良しなくてはいけない。
 
Nden8_20231127
DCC化テスト中に気が付いたこと
話は少し変わるのだが、ポール集電+DCC化作業をしていて
気が付いたことがある。
ポールのカーブ通過状況を確認するため、レイアウトを縦長?に
置いて走行確認していた。
上画像を見ると判るのだが「架線の存在感と集電装置の動きが
良く見える」のである。
俯瞰から架線+架線柱+車両(集電装置)を通して街の風景を
見るとは「ああ、路面電車」を実感する。
このことは、横長に置いてレイアウトを見ていたときには
あまり実感が無かった。
架線対応するとレイアウトの眺め方(置き方)も変わるという
ことなのだろうか?
 
Nden9_20231127
架線があって集電していることの意味
N電は窓アリの2両は架線集電、オープンの1両(とアル路面)
はレール集電にしてある。
=>新しい集電装置の動作確認にレール集電は便利
そんなことを考えながら、上画像のような眺め方をすると
「集電をどこからするか?ということより架線があって
集電装置がゆらゆらと動く」のが楽しいのである。
こういう眺め方をすると建物の配置も気になって来る。
 
そろそろストラクチャも作りたくなってきたかも?
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
レイアウト全書 (株)機芸出版社 発行
RAILFAN 12月臨時号 車両研究5 鉄道友の会 発行
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2023.11.19

路面電車あれこれ(装備・設備)

急に寒くなった(遠い目)
こういうときは「地味な模型工作」である!(そうなのか?)
 
Romen7_20231119
DCC対応のためモータ交換開始
ウチの路面電車は1995年~2003年に作ったものが多い。
そのため、使用しているモータはキドマイティとマシマ1015が
主流であった。
その後のDCC対応の経験から「新しいモータに交換した方が
制御がしやすい」ことが判ってきたので、思い切って全車の
モータをアル1015(相当)に交換を開始した。
とりあえずダルマヤ23mm動力についてはようやく全車交換を
完了した(遠い目)
次はボギー車両なのだが、アルモデル以外のメーカーのモータに
ついても評価しながら作業は続けていく。
 
Romen8_20231119
複線レイアウトの線路配置
このレイアウトの進捗が停滞していたのは「線路配置を変えると
もっと面白くならないか?」を検討していたからである。
結局「この大きさ(800x400)ではこれ以上線路は入らない」という
ところで妥協して、敷石や道路を綺麗にして一応完成とした。
 
Romen1_20231119
パンタグラフ
設備(線路と架線)を整備したので、続いて各集電装置を使って
架線集電での走行性能を確認する。
まずはアルモデルの小型パンタであるが、集電シューを架線に
引っ掛からないように加工した以外はノーマルの状態で
充分に使えることが判った。
というか「集電するパンタとしては現状では最良」と言っても
良いと思う(入手しやすさや価格も含めて)
 
Romen2_20231119
ポールはやはり難しい
次はパール集電である。
今年前半に2種類のポールを開発したのだが、改めて集電性能を
確認すると2本バネのタイプが良いことが判った。
じっくり評価していくと、シュー部分の形状(外形や溝)が
重要であることが判ってきたのだが、こちらについては継続して
改良版を開発する必要を痛感した。
考えてみると、かつて架線集電を開始した時点ではポールの改良を
行うことが出来ず無念な結果になっていた。
それから20年近く経過してようやく解決(遠い目)
 
Romen5_20231119
サウンド対応の要
レイアウトと集電装置の次はサウンド対応である。
数年前にDigitraxの新SFXシリーズ(6シリーズ)のローディングを
行うことが出来ずに停滞していた。
今回、新しいパソコン(中古)を購入!
最新版のSoundLoader(V3.1)+PR3/PR4 Win10用ドライバの
修正パッチの適用した結果、SDH166Dへのローディングが
可能になった。
同時にHPにあるマニュアルをしみじみ読み直してみると、SFX006は
どうやら「サウンドローディングする使い方ではなさそう?」と
いうことも判明。
(注:私の拙い英語力による理解です)
それでも2個あるうちの1個は無理やりローディングは出来たのは
なぜなんだろう?
(注:失敗すると壊れるので危険です!マネしないように!!)
今後は新しい7シリーズについても検証の予定(資金的問題による)
 
Romen9_20231119
デコーダ搭載用のコネクタ
DCCを長年やっていると「デコーダは進歩に合わせて交換する」
ものであることをしみじみ実感してきた(遠い目)
かつてはKATOから小型の4ピンコネクタが販売されていて
便利だったのだが廃盤になってしまった(号泣)
秋葉原のパーツ屋に相談すると「個人で組んで使える最小のものは
ZHRシリーズ」と教えてもらった。
{秋葉原のパーツ屋さんは素人にも新設で嬉しい)
(注:KATO販売の小型タイプは受け側は売っているものの、上画像
 のような”ケーブルを付ける側”はメーカー発注しかない(パーツ
 販売がない(売っても個人では組めないから)とのこと)
久々に組むとそれなりに失敗したが、どうにか必要数を組んだ。
そんなことをやっていると、購入してすっかり忘却していた
ロクハンのデコーダも発掘したので使用することにした。
 
Romen3_20231119
都電6100にサウンドデコーダ搭載
SDH166Dはロコ用に購入したようで、大きさが大きいので
単車には厳しい?
ということで、ボギー車に搭載することにした。
ところで、Digitraxの6シリーズからは標準のスピーカーは
細長いやや大きなタイプに変更になっている。
(それ以前は28φでエンクロージャー無し)
上画像では搭載スペースの関係でシュガーキューブ(相当)に
交換してあるが、サウンドローディング時には純正スピーカー
でないとサウンドローダの初期チェックをクリアしない(可能性
がある)ことがあったり、過去の経験から「使用中にデコーダの
アンプが焼損」の可能性もあるのでお勧め出来ない使用法である
ことはご理解頂きたい。
(結局「手を入れて使うのは自己責任」なのである)
 
Romen4_20231119
ロンビック台車車両にもデコーダ搭載
ダルマヤ動力の車両だけでなく、近年制作している
新動力タイプ(ロンビック台車)についてもデコーダ搭載
して架線集電のテストを開始した。
現状ではDCC化すると低速走行時のコントロールが容易に
なり高評価である。
(トーマモデルの低速トルクタイプのモータの相性良好?)
 
Romen6_20231119
路面電車に必要な装備と設備とは?
1995年から「路面電車に必要なもの」についてあれこれ
研究してきた。
・脱着可能な架線/架線柱
・小型レイアウト化に必要な線路と小型ポイント
・敷石と道路の表現
・架線集電下での車両コントロール(DCC)と動力装置
・実感的な運転をするためのアクセサリー(サウンド)
・特殊装備(トラバーサ)
それは「時代の中で改良されてきたもの」もあるので
 
追伸2023.11.20
Mon5_20231120
ロンビック台車のモータを交換
ポール集電/DCC制御にしてみて判ったのだが、どうも
速度コントロールがやりにくい。
なぜなんだろう?
少し考えてIMON08-10-12.5に交換してみることにした。
 
Mon6_20231120
走行がマイルドになった
結果は良好で速度コントロールが楽になった。
この下回り、実はダルマヤ23mm動力が「車体を被せると
なぜか音がうるさくなる」からである(衝撃の告白!)
ロンビック台車の走行装置はシンプルそのものの構造
なので動作音はまあまあである。
(静かとは言い難い(遠い目))
こうなるとサウンド搭載したのだが、7連窓の小型ボディに
入れるべきか?N電もモータ交換してそっちにするか?
迷っているときが楽しい。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
レイアウト全書 (株)機芸出版社 発行
RAILFAN 12月臨時号 車両研究5 鉄道友の会 発行
RAILFAN 12月臨時号 車両研究6 鉄道友の会 発行

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2023.11.06

路面レイアウト用架線クリーニングカー

味噌汁軽便レイアウトが一段落したので今年初旬にやっていた
路面レイアウトの活動を再開することにした。
 
Kase1_20231106
ある悩み事
'98年当初から架線集電をやっていて「ある悩み」があった。
それは「架線クリーニング」である。
そのこともあって脱着可能架線を実用化したのであるが、
単線のレイアウトであっても架線クリーニング毎に脱着して
クリーニングするのはなんとも手間ではあった。
そんな時代から20年近く経過(遠い目)
複線レイアウトで同様の作業をすると、単純計算で
架線クリーニングの労力は2倍!
さらに内線の架線を外すのは手間なので、運転する毎に
そんなことをやっていたらゲンナリである。
なんとかならないものか?
 
Kase2_20231106
シングルアームパンタの試作
そんな悩みの解決策を考えていると、ある日のXを見て
これだ!というものを見つけた。
それは欧州の架線集電ロコのパンタ(シングルアーム)に紙ヤスリを
付けて架線クリーニングをしているものであった。
おお!これはいいぞ!
とはいえ、外国型車両は所有していない(貧乏)
仕方がないので、それに類するものを自作することにした。
手持ち素材を元にそれっぽいものを作成する(ありがち)
 
Kase3_20231106
試作車両完成
まずはシングルアームパンタっぽいものを作成。
とりあえずテストするために動力部は以前トーマの
コアレスモータの牽引力テストのために作成した
軸距31mm下回りを発掘したので使用する。
なんとも怪しげなものが出来た(笑)
 
Kase4_20231106
使用テストの結果
とりあえずエンドレスをグルグル走行させてみる。
何度か架線に引っ掛かったりしたが、調整を済ませると
それなりに快調に周回するようになった。
テスト結果で判ったのは、こんな簡単な構造のものでも
おそらく「接触部分が小さいから」磨き効果は上画像のように
効果ありであることが判った。
 
Kase5_20231106
改良タイプを作る
試作車両の結果を元に改良タイプを作成した。
・動力をダルマヤ23mmを使用
・シングルアームパンタの動き(押上力)をマイルドにする
・シュー部分をアタッチメントにして交換可能にする
 
Kase7_20231106
クリーニング用途でアタッチメント交換
シングルアームパンタを作るときに安直に1.0φの
洋白線を曲げて作成した結果、シュー部分は交換可能に
なってしまった(笑)
ちなみにこのクリーニング装置は「シングルアームパンタ」
でもあるので、実は通常車両でも使用可能である。
2.0φネジ穴を開けてあるが、両面テープで屋根に貼っても
クリーニング可能であることが判った。
「安直に作ろう」としたものが、結果的に「高機能」に

なってしまった例である。
悩んで苦労してしくみを考えると、結果的に良いアイデアが
自然と生まれるのかもしれない。
 
Kase6_20231106
テストを繰り返して実用度を上げる
クリーニング用のアタッチメントは紙ヤスリ(#800)と
しみとり用のペーパー(接点クリーニング液用)の
2種になった。
これで架線クリーニングはバッチリ!
長年の悩みが解決したので、しばし2線式/DCにしていた
路面電車の車両をDCC(サウンド)+架線集電に戻す
ことが可能になった。
 
Sun2_20231112
架線下で使うもの
線路上65mmに架線があり、横には架線柱があると線路側の
クリーニング道具もちょっと工夫が必要になる。
低い位置から浅い角度でレールを磨くことになるので
クリーニング棒?の先端部分は「ほぼ側面だけ」を使って
作業することになる。
それならば!ということで、真ん中で分割式にして紙ヤスリと
クリーニング液の布を裏表一体のものを作成した。
結果は良好で、ひっくり返して磨く作業を連続することで
効率良く作業が出来るようになった。
 
次は「路面上を掃除機でホコリ除去する道具」だな(笑)
  
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
レイアウト全書 (株)機芸出版社 発行
RAILFAN 12月臨時号 車両研究5 鉄道友の会 発行
RAILFAN 12月臨時号 車両研究6 鉄道友の会 発行

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2023.02.28

寄棟屋根の建物(2)

路面複線レイアウトにはまだ1軒分の空き地がある。
さて、どういう建物を作るか?
 
Yose1_20230228
あるアニメを参考にした民家を作る
住宅ゾーンについては、単線レイアウトではさんけい民家-3を使ったので
複線レイアウトでも?と思ったが面白くない。
あれこれ考えたり調べたりしているうちに「そうだ!あのアニメの家!」
に気が付いた。
そのまま作ると「あまりに強いイメージ」になるので、前にある特徴の
ある部分は省いて母屋部分を一部変えて作ることにした。
玄関はかつて他の建物から外したものの再利用である(エコ?)
 
Yose2_20230228
やはり寄棟屋根にする
原作が「寄棟屋根」なのでこの建物も寄棟屋根である(笑)
前作の洋風アパートと比べて複雑な形なので面倒さ倍増である。
 
Yose3_20230228
形が複雑だと大変
寄棟屋根は高価なエコーモデルの瓦屋根板をいっぱい使う(涙)
そのため、細切れになったものをピッチリ繋いで使わないといけない
のだが、それに加えて複雑な屋根形状なので屋根だけで5時間以上
かかって組むことになった(遠い目)
 
Yose4_20230228
縁側を付ける
建物はおおよそ出来たので原作?に従って縁側を付ける。
作り方としてはヒノキ棒+桐板で作るか?とも思ったが、建物自体が
カラーペーパーなのでさんけい民家-3の厚めのカラーペーパーを使って
作っていく。
 
Yose5_20230228
屋根が付くと「あれ?どこかで見たような?」
縁側に赤い屋根を付けて人形を置いてみるといい感じである。
(個人的には「あのアニメの人形」を置きたい)
 
Yose6_20230228
置き方を考える
おおよそ出来たところでレイアウト上に配置してみる。
洋風アパートの配置も変えてこのように置いてみた。
「あの特徴のある前にある建物」を作るのがムリなのは
これで判る(笑)のだが、この配置にするなら板塀というよりは
「生垣」が似合うような気がする。
さてはて、どうやったものか?
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
レイアウト全書 (株)機芸出版社 発行
RAILFAN 12月臨時号 車両研究5 鉄道友の会 発行
RAILFAN 12月臨時号 車両研究6 鉄道友の会 発行

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2023.02.27

寄棟屋根の建物(1)

なにもやっていないように見えて、実は結構あれこれやっている。
昨年末からの路面電車レイアウト用のストラクチャ工作は続く。
 
Yose1_20230227
M'sの駅前食堂をベースにする
路面電車レイアウトのストラクチャ作りに時間がかかっている
最大の理由はよいデザインがなかなか思いつかないことである。
私のレイアウトにおける原則「小型」を実現するため、建物や
地形を入れるスペースが小さいのだが、路面電車レイアウトは
さらに道路+架線柱のスペースが必要なのでさらに制約が
増える。
結局、悩んでいても仕方がないのでM'sの駅前食堂のキットを
ベースに1階:店舗/2階:共同住宅(洋風)に改造する。
こう書くと「全部作ればいいじゃん」と言われるかもしれないが
車両でもストラクチャでも「改造するベース」があると考える
手間が少し減るのである。
 
Yose2_20230227
作りながらデザインしていく
とりあえず1階の店舗部分を作って2階を考える。
3世帯分をこの長さに入れるのはムリっぽい。
ということで2階部分を伸ばす方法を考える。
 
Yose3_20230227
2階居住スペースを拡大
2階部分の拡張と「洋風建築」というテーマをどうやって
実現するか?
この建物、実はかつて私が通勤していた'90年代の恵比寿~代官山
にあった建物を目標にしている。
壁のモルタルというか「洗い出しコンクリート」の表現を
どのように作っていくか?
かつてはサーフェサに粉末を振って作る方法をやっていたが、その
方法はマスキングなどかなり手間である。
あれこれ考えた末に、レモン画翠で購入した紙を使うことにした。
モルタル風や漆喰風に使う薄くて微妙な色の紙は、お茶の水のこの
店に行くと「ああ、全部買って試したい」とアホになるくらい
選べるので楽しい(素材フェチか?)
この壁紙方式(というのか?)でモルタル表現をする場合は、隙間
無く貼る手順を考えながら進めるので少し面倒である。
まあ「面倒な段取りを考える」のが楽しいのでもあるが・・・
 
Yose4_20230227
思い切って寄棟屋根にしてみる
前画像の段階では切妻屋根だったのだが、洋風建築で切妻は
どうも愛がないような気がする(そうか?)
そこで一部壁をカットして寄棟屋根にすることにした。
私が寄棟屋根に躊躇いを感じるのは「貴重な瓦屋根板をいっぱい使う」
からである。
エコーモデルの瓦屋根板、それなりにストックしてはあるのだが、
時々品切れになったり、ついに値上がりしたりと色々あるので
あまり量を使うやり方は辛い。
コスト問題もあるが、ピッタリ切らないといけないので内側に
すっぽり入る屋根部分を作ってから作業するので手間も多い。
 
Yose5_20230227
屋根はネジ止め
屋根が出来たのでネジで脱着式にした。
今後ディテールを足したり、必要に応じて室内や照明を入れる
ためには屋根は脱着にしておいた方がいい。
 
Yose6_20230227
レイアウト上に置いて感じを見る
ここからディテールを加えていくのだが、店舗は何がいいか?
玄関口や2階スペースをどう仕上げるか?
あれこれ妄想していると楽しい。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
レイアウト全書 (株)機芸出版社 発行
RAILFAN 12月臨時号 車両研究5 鉄道友の会 発行
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